お中元は、日頃お世話になっている方に感謝の気持ちを伝える夏の贈りものです。本来は先方に直接ご挨拶にうかがったうえで品物を手渡しするのがマナーですが、最近はネットショッピングを利用して配送で贈るという方が主流のようです。
そこで今回は、お中元を配送で贈る場合のマナーなどについてご紹介します。
目次
お中元を配送で贈るメリットは?
お中元を配送で贈ることは、贈るほうにとっても、受け取るほうにとっても、さまざまなメリットがあります。
相手に渡すための時間を取らせずにすむ
お中元を直接手渡しをする場合、相手に会うための時間をとってもらう必要があります。相手が働いていたり小さな子どもがいたりすると、お互いの時間を調整するのは簡単なことではありません。しかし、配送であれば、相手に時間をとってもらう必要もありません。
遠方の相手にも気兼ねなく渡せる
お中元を渡すために、遠方に住んでいる親戚や地元を離れた友人に会いにいくのは難しいことです。時間もかかりますし、相手を恐縮させてしまう可能性もあります。配送にすれば、相手に気を遣わせる必要もないうえに、配達時間を指定することで、相手が希望する日時に合わせて届けることができます。到着する時間がわかっていれば、時間をロスすることもありません。
ネットから直接贈ることができる
百貨店やデパートは混雑するから苦手という方でも、ネットショッピングを利用すれば、そのまま品物を贈ることができます。店舗によっては、日時指定やクール便といった宅配サービスを行ってくれるところもあります。
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配送を利用する際のマナーは?
金額の相場は3,000〜5,000円
お中元は3,000〜5,000円が一般的な相場ですが、贈る相手との関係性によって異なります。相手がいくら目上の方だからといって高額なものを贈ったり、前年と差額がありすぎると印象が良くありません。前年と同じような価格帯の品物を贈るようにしましょう。
贈る前に時期を確認
お中元を贈る際は、手渡しや配送にかかわらず、贈っても良い時期かどうかを確認しましょう。お中元を贈る時期は相手の住んでいる地域によって異なります。関東では7月初旬〜7月15日まで。関西では7月中旬〜8月15日頃までとされています。
送り状を送る
お中元はサプライズで贈るギフトではないので、送り状で事前にお中元を贈る旨を相手に伝えておく必要があります。相手が不在の時に届いてしまう可能性もあるので、「お中元がいつ頃到着します」ということも知らせておきましょう。両親や親戚などのような親しい間柄の方に贈る場合は電話やメールで伝えるだけでも問題ありませんが、職場の上司や取引先の方など目上の方に贈る場合は、送り状を用意しておくことをおすすめします。送り状なしに品物だけを贈ってしまうと、挨拶をしていないと捉えられる可能性もあるためマナー違反です。送り状は、相手の手元にお中元が届くよりも前に発送しましょう。
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送り状の宛名に注意を
お中元を配送で贈る場合は、送り状の宛名に注意してください。家同士のお付き合いがある場合は、世帯主の名前を書きます。取引先など会社に贈る場合は社長の名前を、個人に贈る場合は部署名と担当者の名前を書きます。どちらの場合も肩書きを書くことも忘れないようにしましょう。
のしは「内のし」を
お中元ののしには、包装紙の内側に掛ける「内のし」と、外側から掛ける「外のし」があります。配送で贈る場合は、配送中にのし紙が破れたり傷ついてしまう可能性があるので、内側に掛ける「内のし」を選びましょう。「内のし」は控えめに贈りたい場合につけるのしです。「外のし」は、ひと目で用途を伝えたい時に掛けるのしです。
メッセージを添えて贈る
お中元を配送で贈る場合感謝の気持ちを直接伝えることができないので、可能であれば、手紙やメッセージカードを添えて贈ることをおすすめします。日頃の感謝の気持ち、配送で品物を贈ること、相手の健康を気遣う言葉などを書いて気持ちを伝えてください。ショッピングサイトの中には、メッセージカードを作成できるサービスを行っているところもあるので、積極的に利用してみてはいかがでしょうか。
いかがでしたでしょうか。お中元を贈る目的は、お世話になった方に日頃の感謝の気持ちを伝えることです。本来とは異なる贈り方でも、正しいマナーで贈れば気持ちはきちんと伝わります。相手に時間を取らせないことや、遠方に住む相手にもスムーズに贈れることから考えても、お中元を配送で贈ることは、相手を思いやる贈り方ともいえます。
お中元は毎年直接渡していたという方は、今年はぜひ配送で贈ってみてください。あなた自身への負担もグッと減らすことができます。
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