家族や友人がイベントを開催したり、知人が選挙に立候補したとしたら、「陣中見舞い」を贈って激励したいものですよね。しかし、陣中見舞いについて詳しく知っているという方は、少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、陣中見舞いのマナーや相場、おすすめのギフトなどをご紹介します。
目次
陣中見舞いとは?
陣中見舞いとは、頑張っている人に応援の気持ちを込めて贈るものです。イベントや選挙の事務所スタッフ、勉強に取り組んでいる受験生、公演や発表会に出場する家族や友人、合宿中のスポーツ選手など、贈る相手は多岐に渡ります。「陣中」とは「戦いの最中」を意味する言葉です。つまり、陣中見舞いとは、「自分の目標に向かって勝負をしている人のチカラになるようなもの」を贈ることが大切です。
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陣中見舞いはいつ贈るの?
陣中見舞いは、それぞれのシーンによって異なります。イベントであれば開催当日に、選挙であれば事務所開きの日など、相手に喜んでもらえそうなタイミングを選んで贈りましょう。会場や事務所などを訪れて直接手渡しするのも良いですが、当日は慌ただしいため相手の迷惑になってしまう可能性があります。そのような場合は、配送するようにしましょう。
選挙の場合は、相手の出馬が確定した日から選挙運動の期間内に贈るのがマナーです。選挙運動期間とは、公示、告示日を境にした深夜12時までです。選挙運動の期間は選挙の種類によって異なります。参議院選挙や知事選挙は17日間、町村長・町村議会議員選は5日間となっています。
陣中見舞いの相場は?
陣中見舞いを贈るシーンによって異なりますが、5,000円〜10,000円ぐらいが一般的な相場のようです。陣中見舞いは現金や金券類は避け、当日の準備に役立つものやその場で食べたり飲んだりできるものが好まれています。
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陣中見舞いを贈る上で気をつけておきたいことは?
陣中見舞いを贈る際には、最低限押さえておきたいマナーがあります。
長居をしない
陣中見舞いを渡したら、軽い挨拶と激励の言葉を伝えて早めに去りましょう。応援に来てもらうことは嬉しいことではありますが、大変な状況の中にいるかもしれません。相手のジャマにならないよう、長居は禁物です。
ネガティブな言葉は使わない
陣中見舞いでは、「敗れる」「散る」「逃す」など、ネガティブな印象を与えるような言葉は禁句です。特に「落ちる」「滑る」などの言葉は受験や選挙には縁起が悪いので絶対に使わないようにしましょう。相手を激励するために贈るものなので、できるだけポジティブな言葉で気持ちを伝えましょう。
のし紙を忘れない
陣中見舞いは、のし紙をつけて贈るのがマナーです。水引は「紅白の蝶結び」を選び、表書きは「陣中見舞い」あるいは「祈念必勝」「祈願健闘」などシーンに合わせて書き分けます。わからない場合は、「陣中見舞い」としておけば安心です。
陣中見舞いのおすすめギフトは?
陣中見舞いには、当日の準備に役立つものやその場で飲食できるものが選ばれています。大勢の人がいる場合は、なるべく全員に行き渡るように多めに用意しておくと安心です。
お花
会場や事務所を華やかに飾るお花は陣中見舞いの定番です。「幸せが飛んでくる」という意味を持つ胡蝶蘭の鉢植え、花器がセットになったアレンジメントフラワーやブリザーブドフラワーなども人気です。会場の雰囲気にふさわしいお花をセレクトするのがポイントですが、当日までに会場の様子がわからない場合は、どんな会場にも飾ることができるピンクや白などの控えめの色のお花がおすすめです。
お菓子
大勢の人たちで食べられるお菓子の詰め合わせは陣中見舞いの定番です。日持ちがするクッキーやチョコレートなどの洋菓子、最中やおせんべいなどの和菓子などがおすすめです。個包装のものは、休憩中や作業の合間に手軽に食べられるため喜ばれます。すこし多めの数を用意しておくと安心です。選挙の場合は、お茶請け程度のお菓子や果物のみ許可されています。
飲み物
ドリンクやアルコール類も陣中見舞いにおすすめです。本人だけではなく、その関係者に配ったり、打ち上げの際にも楽しむことができます。ジュースやビール、シャンパン、ワイン、栄養ドリンクやエナジードリンクもおすすめです。ただし、選挙の場合は飲食物を差し入れることが公職選挙法に触れてしまうため注意してください。
タオル
陣中見舞いには、その場ですぐに使える日用品や「消えもの」もおすすめです。中でも、タオルは何枚あっても困らない上、さまざまな使い方ができます。品質に定評のある「今治タオル」や海外ブランドのタオルなどは、特別感もあっておすすめです。
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陣中見舞いに贈ってはいけないものは?
生もの
生鮮食品やスイーツなどの生ものを贈るのはなるべく控えましょう。せっかく差し入れても、食べきれない場合は、その場で廃棄することになります。特に夏場は食中毒を引き起こす可能性もあります。どうしても贈りたい場合は、相手に受け取っても困らない状況かどうかを事前に確認しましょう。
高価すぎるもの
陣中見舞いには、高価すぎるものは避けたほうが良いでしょう。相手を激励したいという気持ちは理解できますが、あまりにも高価なものは恐縮されてしまう可能性があります。相手に余計な気を遣わせてしまい、精神的な負担になってしまっては元も子もありません。相手が気持ちよく受け取ってもらえる金額の中で選びましょう。
相手の負担になるもの
陣中見舞いに限ったことではありませんが、個人的な趣味嗜好を押し付けるようなものは避けましょう。どんなにいいものを選んだとしても、相手の気持ちを損ねるものや負担になるものは迷惑になることがあります。持って帰れるもの、その場で消費できるもの(消えもの)などを選ぶと安心です。
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いかがでしたでしょうか。陣中見舞いは、本人が目の前の事柄に集中できるようなものを選ぶことが大切です。相手に気持ちよく受け取ってもらうためにも、今回ご紹介したマナーをしっかり守りましょう。特に、選挙の場合は、事前に禁止されている行為や品物が細かく決められています。不安に思ったら、本人や関係者に相談してみてください。心のこもった陣中見舞いは、頑張っている人たちの大きなチカラになるでしょう。
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