誕生日は、一年に一回、この世に生まれた誰にでも訪れるおめでたい日です。家族や友人、職場の仲間など、自分の大切な人たちの誕生日には、心のこもったプレゼントを贈ってお祝いしたいものです。そこで今回は、誕生日の歴史や世界の誕生日の様子、誕生日のお祝いを贈る際に気をつけておきたいことなどをご紹介します。
目次
日本における「誕生日」の歴史
海外では、誕生日は神の生誕を祝う日とされています。イエス・キリストの生誕を祝う「クリスマス」のように宗教的な意味合いが強いものです。
現在では、個人の誕生日をお祝いする習慣は一般的になっていますが、もともと日本には誕生日をお祝いする習慣がありませんでした。昔は年齢を「数え年」で数えていたので、生まれた歳を1歳とし、1月1日になると、誰もがみな一斉に歳をとっていました。特に、女の子は生まれてすぐに歳を取るのはかわいそうだということで、12月生まれでも1月生まれということにしていたようです。明治35年に施行された「年齢計算ニ関スル法律」によって「満年齢」を導入し、一人ひとりの誕生日が1年に1回必ずやってくることを浸透させようとしましたが、なかなか一般の間に普及しませんでした。
日本で現在のような誕生日をお祝いする習慣が定着したのは、昭和25年に「年齢のとなえ方に関する法律」を施行した以降のことです。また、歳をとるのは誕生日の前日の午後12時とされています。前日に歳をとることから選挙権などに影響が出ることもあるようですが、誕生日前日に提出する書類などに年齢を書き込む場合は、その時の年齢でOKです。
ちなみに、日本で初めて自分の誕生日をお祝いしたのは織田信長だという説があります。
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誕生日にケーキを食べる習慣って?
誕生日の楽しみのひとつにバースデーケーキがありますが、その起源は古代ギリシャの時代にまで遡ります。
古代ギリシャ人は、月の女神であるアルテミスの誕生を祝うために、月の形を模したハニーケーキを焼いてお供え物として献上しました。火のついた細長いロウソクをケーキの上に挿して、輝く月の光を表現したそうです。このケーキが、バースデーケーキのルーツであり、ケーキにロウソクを灯す起源もここにあるのでは、と考えられています。
15世紀のドイツでは、「キンダーフェスト」と呼ばれる子どもの誕生日会が行われており、ケーキをみんなで分け合って食べていました。当時のドイツでは子どもの誕生日に悪霊がやって来ると考えられていたため、バースデーケーキの上にロウソクを灯すことで神に祈りを捧げ、子どもたちを守っていたそうです。無事に1日が終わるとロウソクの火を消し、誕生日をお祝いしていました。
このような誕生日にバースデーケーキを食べる習慣は19世紀にアメリカに伝わり、日本には戦後、GHQの指導によって広まったと考えられています。
世界の誕生日のお祝い
日本以外の国では、どのような誕生日が行われているのでしょうか。以下の5つの国の誕生日祝いをのぞいてみましょう。
オランダ
オランダの誕生日が日本の誕生日といちばん異なる点は、誕生日を迎える本人がパーティーをセッティングするということです。自分を祝ってもらうために料理や飲み物を自費で用意するなんて、日本では考えられないことですよね。また、パーティーに招かれたゲストは、本人だけではなく、その人の家族全員にお祝いの言葉をかけるのが一般的です。
ロシア
オランダと同じように誕生日を迎える本人がパーティーを主催する風習があるのが、ロシアです。自宅やレストランにゲストを招待してご馳走をします。かかる費用もすべて本人が負担します。誕生日のケーキは職場や学校に持っていき「今日は私の誕生日だからたべてね」と振る舞うそうです。また、ロシアは前祝いは不吉とされているため、「明日誕生日だよね、おめでとう」などと前日にお祝いをするのはタブーです。
インド
インドの誕生日は、レストランやイベント会場などを借り切って盛大にお祝いをします。誕生日を祝ってもらう側が、祝ってくれる側の人々にお返しをする「リターンギフト」という習慣があるのも特徴的です。日本でいうなら、「誕生日の内祝い」といったところでしょうか。また、パーティーのテーブルには、全員が食事を楽しめるようにベジタリアン料理のみが並びます。
ブラジル
リオのカーニバルのように仲間で盛り上がることが大好きなブラジルには、昔から誕生日を迎えた人に、ケーキの材料である小麦粉や卵などをかける、という独特のお祝いがあるそうです。その理由は、「雛は卵から生まれる」というものから、「ケーキを作るのが大変だから」というものまで諸説があり、はっきりとはわかっていません。
中国
中国では、自分の誕生会にかかる費用は、すべて本人が負担するのが一般的です。「自分はこれだけ豪華なお祝いができる」ということを周囲にアピールする狙いがあるようです。また、「麺のように長く、長生きしてほしい」という意味から、誕生日には麺を食べるという風習があります。欧米の文化や風習が広まりつつある中国ですが、誕生日にケーキを食べるという習慣が浸透してきたのも、ここ20年ぐらいのことです。
世界各国を見ても、誕生日という日がとても神聖で、特別な日であることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
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誕生日祝いの相場は?
誕生日祝いの金額に、特に決まりはありません。しかしながら、それほど親しい間柄ではない人に高価なものを贈ってしまうと、かえって相手を困らせてしまうこともあります。誕生日祝いの予算は、相手との関係性によって違いをもたせると良いでしょう。一般的には、3,000〜10,000円程度が相場といわれています。
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誕生日祝いはいつ渡すの?
誕生日祝いは、できるだけ誕生日当日に手渡しで渡しましょう。当日に渡すのが難しい場合は、誕生日当日に相手の自宅に届くように配送で贈ると良いでしょう。当日にプレゼントを渡せない場合でも、電話かメールなどで「誕生日おめでとう」のメッセージを伝えると喜ばれるはずです。
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贈ってはいけないものもある?
「縁起が悪い」というような理由から、誕生日に贈ってはいけないものもあります。目上の方には、別れを想起させる「ハンカチ」や足で踏みつけるという意味のある「靴下、スリッパ」、縁を切るという意味になる「包丁」などを贈るのは避けましょう。
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いかがでしたでしょうか。誕生日のお祝いを選ぶときは、どれぐらいの予算で、どんなものを贈ればいいのか。あれこれ悩んでしまうこともありますが、大切なことは、相手の喜ぶ顔を想像しながら選ぶこと。そして、毎年忘れずに贈り続けることです。誕生日のお祝いは、1年に1回、大切な人に「おめでとう」と「ありがとう」を伝える貴重な機会でもあります。相手の立場に立ったお祝いを選んで、心のこもったHappy Birthdayを!
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