お中元は、年の瀬から夏にかけての半年間の感謝を伝える贈りものです。最近は宅配便が多いですが、相手のお宅を訪問し、直接手渡すのが、本来の渡し方とされています。そこで今回は、お中元を直接渡す際のマナーや注意点をご紹介します。
目次
関東地方に贈る場合は「7月1日〜7月15日」に
お中元は、地域によって贈る時期が異なります。訪問する自宅や会社の地域に合わせて贈るようにしましょう。関東の場合は「7月1日~7月15日」に贈るのが一般的とされています。しかし近年は、6月中旬頃から贈りはじめる方も増えているようなので早めの準備を心がけましょう。
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お中元を直接手渡しする際の4つのマナー
Point1 事前に訪問日を決めましょう
「夏のご挨拶に伺いたいのですが」と事前に連絡を取って、訪問日を決めておきましょう。この時、「お中元を渡しにいきたいのですが」のような直接的すぎる表現で伝えるのはNGです。忙しい早朝深夜はもちろん、食事の時間帯は避け、お昼前もしくはお昼後~夕方の時間帯に伺うのが無難です。相手からリクエストがあった場合は、できるだけ先方の都合に合わせましょう。突然お宅に伺うのはNGですが、止むを得ずすぐに訪問したい場合は、必ず事前に電話などで確認し「玄関先で失礼いたしますので」などのような相手を気遣う言葉を添えましょう。
Point2 汚れのない紙袋に入れましょう
お中元は風呂敷に包んで持っていくのが正式なマナーとされていますが、汚れのない紙袋であれば問題ありません。折れたり破れた紙袋で持参するのは失礼にあたるので注意しましょう。お渡し用の紙袋を別に用意しておけば、もし破れてしまっても訪問先に着く直前に取り替えることができます。より丁寧な贈りものにしたいのであれば、風呂敷に包んで持参するのもおすすめです。
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Point3 挨拶の後、椅子や座布団に座る前に渡しましょう
ご自宅を訪問する際は、約束の時間よりも早く行ってはいけません。時間ぴったりか、5分遅れぐらいがちょうど良いとされています。お中元は、お部屋に通され、最初の挨拶を済ませた後にお渡しします。椅子や座布団に座る前に済ませましょう。玄関先で渡すのはマナー違反です。ただし、生ものや冷凍食品などは、早く冷蔵庫に入れた方が良いので、その旨をお伝えしながら玄関先で渡しても良いでしょう。紙袋や風呂敷は畳んで持ち帰ってください。外出先で渡す場合は、相手が持ち帰りやすいように紙袋も一緒にお渡ししたほうが良い場合もあります。
Point4 「のし」は相手側に向くように
お中元を一度自分に向けて持ち、汚れがないかを確認します。そして時計回りに180度回転させ、相手側に正しく「のし」が向くように持ち直してから両手で渡します。「いつもお世話になっております」や「心ばかりの品ですが、お納めください」などの感謝の言葉を添えましょう。この時、「つまらないものですが」と言ってしまいがちですが、最近ではネガティブな言葉はあまり使用しない方が良いとされているので避けたほうが無難です。
※のしは「外のし」で
お中元を持参する場合は「外のし」にしましょう。水引は5本もしくは7本の紅白蝶結びのものを選び、上段に「御中元」、下段に贈り主の名前を書きましょう。
毎日仕事や家事で忙しいと、つい宅配便を選びがちですが、相手が近くに住んでいる場合は、直接伺って「お中元」を渡すのも良いのではないでしょうか。顔を見ながら感謝の言葉を伝えれば気持ちがより伝わります。今年の「お中元」は、ぜひ手渡しで贈りましょう。
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