お歳暮をいただくと、誰もが嬉しい気持ちになります。しかし、自分が贈っていない相手からお歳暮をいただいたり、思わぬ相手からお歳暮をいただいた場合、そのお礼の品物などはどうすればよいのでしょうか。
そこで今回は、お歳暮を贈っていただいた方へのお返しのマナーとお礼状についてご紹介します。
お歳暮をもらったらお礼は必要なの?
お歳暮は、日頃お世話になっている方に感謝の気持ちを込めて贈るものです。「お礼の品」という意味合いになるので、お返しに品物などを贈る必要は原則的にはありません。しかし、だからと言って、お礼をしなくても良いというわけではありません。贈りものを受け取った時は、すぐにお礼をするのがマナーです。お歳暮をいただいた場合は、できるだけ早くお礼状を出しましょう。
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お礼状とは?
お礼状は、お歳暮をいただいたことへの感謝の気持ちを伝える最も一般的な方法です。親戚や友人など特に親しい人からもらった場合は電話やメールで済ませても失礼ではありませんが、お礼状を送ることでより丁寧な印象になります。お礼状を送る場合、押さえておくべきルールがあります。
お礼状は3日以内に
お礼状が、遅くとも到着後3日以内に送るようにしましょう。お歳暮を受け取ったら、その日のうちに準備に取り掛かります。やむを得ない事情で遅れてしまった場合は、お詫びの文章も添えて送りましょう。
「封書・縦書き」で
お礼状の形式にルールはありませんが、「封書・縦書き」が最も基本的な書き方です。特にビジネスシーンや目上の方に送る場合は、「封書・縦書き」で送るようにしましょう。親戚や友人など特に親しい人の場合は、ハガキやメールなどで送っても問題はありません。相手との関係性などを踏まえて、その方に合った形式で送ることが大切です。
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お礼状はどうやって書くの?
お歳暮のお礼状は、以下の5つの順でまとめるのがマナーです。この構成を守っていないとマナー違反と取られてしまう可能性があるので注意してください。
1:頭語
1行目には、相手への敬意を表す「頭語」を書きます。頭語には「拝啓」「謹啓」「拝呈」などがあり、お礼状を締めくくる結語とセットで使います。「拝啓」=「敬具」、「謹啓」=「謹言」、「拝呈」=「敬白」のように、頭語と結語の組み合わせは決まっています。間違った使い方をしないよう注意してください。
2:時候の挨拶
次に、季節を表す「時候の挨拶」を書きます。時候の挨拶には「暮秋の候」「師走の候」「細末の候」などがあり、文章全体をまとめるという役割を持っています。相手の安否を尋ねる気持ちで言葉を添えると丁寧な印象になります。送る時期、天候、社会情勢などによっても変わるので、その時その相手にふさわしい文章を選びましょう。
3:お礼の言葉
次に、お歳暮をいただいたことについてのお礼の言葉を書きます。いただいた品物のことや家族や社員の反応なども添えると、より気持ちがつたわります。
4:相手の健康を気遣う言葉
お歳暮のシーズンは、寒さが本格的になるだけではなく、年末年始の準備なども重なり、体調を崩しやすい時期でもあります。「お体にはご自愛ください」などのような相手の健康を気遣う言葉を盛り込みましょう。
5:結語
お礼状の最後は、頭語とセットになっている結語で締めくくります。「頭語」の項目でご紹介した言葉のほかに、すべての頭語に使える「かしこ」という結語もありますが、これは書き手が女性の場合にのみ使える結語なので注意してください。改行した後、「日付」と「差出人の名前」を記したら完成です。
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品物も合わせて贈る場合は?
お礼状だけではなく、こちらからも何か品物を贈る場合は、時期によって贈り方が異なります。お歳暮の時期に間に合うようであれば「お歳暮」、間に合わない場合は「お年賀」として贈ります。品物の金額は、いただいた品物の半額から同額程度を目安としてください。また、どちらの場合でも、のし付の掛け紙を使用し、水引は「紅白の蝶結び」を選ぶようにしましょう。
いかがでしたでしょうか。お歳暮を贈っていない方からお歳暮をいただいた場合は、できるだけ速やかにお礼状を書くことが基本です。タイミングや形式、書き方など、決められたルールを正しく守って送りましょう。マナー違反をしてしまうと、せっかくお礼状を送っても気持ちが伝わりません。今回ご紹介した内容をしっかり踏まえて、心のこもったお礼状を書きましょう。インターネット上には「お礼状の文例」が掲載されているサイトもあるのでぜひ参考にしてみてください。
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