日本では、1月の第2月曜日は、「成人の日」。大人の仲間入りをする日です。女性は振袖、男性は袴やスーツなどの正装で式典に参加するのが昔から一般的ですが、世界では日本のような式典を行う国は珍しいようです。そして、お祝いの仕方も様々で、大人になるための試練として、過酷な通過儀礼で成人に迎えることでお祝いとする地域もあるようです。
成人式は日本だけ?「成人」になる年齢は世界共通?日本と海外の違いや、成人と認められるための各国の驚きの条件など、ちょっと気になる世界の成人にまつわる豆知識をご紹介いたします。
子どもから大人になることへの自覚や、大人の責任の重さについて、成人式の機会に家族や友人と話してみるのはいかがでしょうか。
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目次
世界では成人は何歳から?
イギリス
イギリスは18歳になれば成人として認められます。選挙権も18歳から持つことができます。成人になると家の鍵を持つという風習が残っており、地方によっては、鍵のついたブレスレッドなどをもらうこともあるようです。また、イギリスでは花火の取り扱いが厳しく、18歳未満は購入できないとう法律があります。そのため、成人の年齢になった若者たちは、花火を使って盛大にお祝いをするそうです。
アメリカ
アメリカの場合も、ほとんどの州で18歳が成人年齢と定められています。車の免許は16歳としている州がほとんどで、結婚も、喫煙も、州ごとの法律で定められています。しかし、飲酒は21歳からとされており、日本のように成人したからといってお酒が飲めるわけではないようです。成人を一斉にお祝いするようなイベントはありませんが、学校の卒業や節目となる年齢の誕生日に盛大なパーティーを開催して成長をお祝いします。
中国
中国の場合も、18歳が成人年齢とされており、成人式のような行事もあるようです。2018年に中国共産主義青年団が「全国中学生18歳成人儀式規範(試行)」という通知を出しました。これにより、「12月4日の国家憲法日に成人式を実施する」というようなことが定められましたが、派手な服装は禁じられており、ジャージ姿で出席する若者がほとんど。日本と比べると、政治的な色合いが濃い行事のようです。
その他の代表的な国々の「成人年齢」は以下のとおりです。
14歳:プエルトリコ、ハイチ
16歳:ネパール、スコットランド
17歳:北朝鮮
18歳:インド、オーストラリア、ドイツ、フランス、オランダ、スイス、ノルウェー、メキシコなど
19歳:韓国、アルジェリア
20歳:タイ、台湾、ニュージーランド、モロッコ
21歳:インドネシア、アラブ首長国連邦、シンガポール、エジプト、南アフリカ
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世界にも成人式ってあるの?
実は、成人式そのものは日本特有のイベントです。成人を祝う儀式の発祥は、奈良時代の「元服(げんぷく)」や「裳着(もぎ)」といわれる儀式が、それにあたります。元服は、数え年12~16歳の男子が氏神様の前で大人の服装に着替え、髪型を大人の髪型に結い直して冠をつけます。「裳着」は12〜16歳の貴族の女子が成人する際に行う儀式です。元服同様、大人の服(裳)を着せて成人を祝います。現在のような成人式のルーツは、1946年(昭和21年)に埼玉県蕨町(現在の蕨市)で行われた「青年祭」だといわれています。当時の町の青年団長が、「次代を担う若者たちに明るい希望を持ってもらうため」として企画しました。この蕨町の取り組みに影響を受けた日本政府が「大人になったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝い励ます」という趣旨のもと、1949年(昭和24年)から1月15日を「成人の日」として制定しました。その後、全国のほとんどの地域で1月15日に成人式が行われるようになりましたが、2000年(平成12年)に導入されたハッピーマンデー制度により、1月第2月曜日が「成人の日」となりました。
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世界で行われている成人祝い
バンジージャンプで度胸試し(バヌアツ共和国)
南太平洋に浮かぶバヌアツ共和国では、「ナゴール」と呼ばれる儀式が行われます。「ナゴール」はバンジージャンプの起源ともいわれています。成人となった青年たちは、自分で植物のツルの長さを測って足首に結びつけ、そのままジャンプして落下します。その高さ、約30メートル。地面との距離が近ければ近いほど、最高の勇気の持ち主として賞賛されるのです。自分自身を信じて身を投じることができるかどうかが、大人の条件ということでしょうか。
サメを素手で捕獲(パプアニューギニア)
パプアニューギニアのある地域では、素手でサメを捕獲することで大人の仲間入りをしたと認められるそうです。一歩間違えば命を落としてしまいますが、凶暴なサメを捕まえるという命がけの挑戦をすることで、大人としての勇気や度胸が試されます。日本では考えらない成人祝いです。
ライオンを仕留める(アフリカ・マサイ族)
マサイ族では、ライオンを仕留めることで一人前の成人として認められます。14〜15歳になると、1人でサバンナに狩りに出かけるのです。見事にライオンを倒して一人前として認められた者だけが、結婚や村の会議への参加を許されるそうです。その村で生きていくために必要なことなのですね。
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いかがでしたでしょうか。もともと日本と世界には、さまざまな文化の違いがありますが、国によって成人祝いの形も違うということが理解できたのではないでしょうか。日本のような華やかな成人式とはかけ離れていますが、その国ならではの方法で、大人になったお祝いが行われています。それぞれにあった方法でお祝いできたら素晴らしいですね。
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