毎年3月は、転職や異動が増える時期です。今まで一緒に働いていた同僚や、お世話になった上司や先輩など、日頃から関わりのあった人たちが転職・異動すれば寂しくなるものですが、やはり笑顔で送り出してあげたいものです。そこで今回のテーマは、転職・異動する方に贈るギフトについてです。相場の金額や押さえておきたいマナーなどをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
転職・異動のギフトの相場
転職・異動のギフトは、いわゆる「餞別」にあたります。餞別の一般的な相場は、贈る相手によって異なります。同僚に贈る場合は、3,000〜10,000円程度、上司に贈る場合は、5,000〜20,000円程度とされています。
また、職場の同期や部署の一部など連名で贈る場合は、一人当たり1,000〜3,000円程度が相場です。餞別には基本的にお返しはありません。相場の範囲を超えて高価なものを贈ってしまうと、かえって相手を恐縮させてしまうので、相場の範囲内に収まるように無理なくギフトを選びましょう。
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のし袋の書き方は?
転職・異動のギフトは、お世話になったことを伝えるためのものなので、のしの表書きには「御礼」と書くのが無難です。栄転であれば「御祝」、同僚や後輩など目下の人には「御餞別」とするなど、書き分けても良いでしょう。目上の方には「御餞別」という言葉は失礼にあたるため、使わないように注意してください。のしの下段には、贈り主の名前を書きます。何人か連名で贈る場合は、代表者の苗字や部署名に「一同」を書き加えましょう。水引は、転職でも異動でも「紅白蝶結び」のものを選びましょう。
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いつ渡せばいいの?
転職・異動のギフトを渡すタイミングは、辞令が正式に通知されてから1〜2週間後が最適です。あまり早過ぎると別れを惜しむ気持ちに欠けていると判断されてしまいます。逆に遅過ぎると、相手は引越しや引継ぎなどで忙しくなるため、渡すタイミングを逃してしまいます。どうしてもプレゼントを渡せなかった場合は、個別に会う約束をしてお渡ししてもよいでしょう。また、送別会で渡すのもおすすめです。その場合は、渡すタイミングをあらかじめ幹事同士で決めておくとスムーズです。
メッセージを添えて贈りましょう
転職・異動する方へのプレゼントには、寄せ書きやメッセージカードも添えて贈りましょう。
「○○さんに励ましていただいたおかげで頑張れました。ありがとうございました」
「○○さん、お疲れさまでした。多くのことを教えていただき感謝しております」
など、職場のみんなで書いた寄せ書きやメッセージカードは特に喜ばれます。「悲しい」「つらい」といった悲観的な言葉ではなく、「ありがとうございました」「感謝しています」といった感謝やお礼、ねぎらいの言葉で伝えるようにしましょう。
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贈ってはいけないものは?
どんなプレゼントでも相手に喜んでもらえるものを選ぶことが大切ですが、さまざまな理由から、転職・異動のギフトとしてふさわしくないものがあります。感謝の気持ちをきちんと伝えるためにも、以下のような品物を選ばないように事前に確認しておきましょう。
ハンカチ
プレゼントの定番ともいえるハンカチですが、ハンカチは漢字で書くと「手巾」となり、「てぎれ」や「縁を切る」という意味合いにつながるため、餞別のギフトにはふさわしくありません。さらに涙をふくものであることから「別れ」というイメージも連想させてしまいます。ただし、ハンカチは毎日使う実用品のひとつでもあります。古い風習やジンクスなどをあまり気にしない仕事仲間や、気心の知れた同僚などには、メッセージを添えてプレゼントしてもいいかもしれません。
靴やスリッパ
「踏みつける」というイメージのある靴やスリッパ、ルームシューズなどは、特に目上の方へのプレゼントには不向きとされています。また、靴下やマットといった履くものや床に敷くようなものも、同様の理由からNGとされています。新居や職場などで使ってもらえるような可愛いスリッパやルームシューズを選ぶ方も多いようですが、くれぐれも目上の方に贈らないよう注意してください。
時計、カバンなど
新天地での活躍を願って、転職や異動のプレゼントに時計やカバンを選ぶという方も多いようです。しかし、時計やカバンは「勤勉になりなさい」という意味につながることから、上司や目上の方へのプレゼントにはふさわしくありません。ネクタイや名刺入れといったビジネスアイテムも「もっと働け」という意味に解釈されることがあるため避けたほうが無難です。同年代の仕事仲間や後輩へのプレゼントとしては問題ありません。相手の好みや趣味などを考慮して選んでください。
4、9を連想させるもの
「くし」や「シクラメン」など、「苦(9)」や「死(4)」の語呂合わせになっているアイテムも、餞別のプレゼントには不向きです。特に、「くし」は歯が欠けることもあるので縁起が悪いと言われています。仕事仲間からリクエストがあった場合は気にせずに贈ってもよいでしょう。
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いかがでしたでしょうか。仕事や会社の都合でやむを得ないこととはいえ、転職や異動は寂しくなるものです。大切な人たちが胸を張って次のステージへと旅立てるように、その門出にふさわしい心がこもったプレゼントを贈りましょう。
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