日本の伝統行事の1つである「七五三」は、子どもが健やかに成長したことを祝い、今後の健康や幸せを祈願する行事です。地域によって年齢や参拝方法に違いがありますが、事前にマナーを知っておくと、当日をスムーズに迎えることができます。
主役となる子どもにもきちんと教えることができるよう、七五三で訪れる神社での参拝マナーを学んでおきましょう。
七五三の参拝マナー5つ
1.神社の中に入る前に服装などを整えておく
七五三で神社に訪れた際は、鳥居をくぐる前に服装をきちんと整えることが大切です。鳥居をくぐった先の境内は、神様の庭とも言える神聖な場所です。子どもの服装や髪型の乱れはもちろん、両親の服装や持ち物などもチェックしておきましょう。
家族全員の身なりを整えた後は、鳥居に向かって会釈をしてからくぐることも忘れずに。
2.手水舎で心身のお浄めをする
境内に入ったら、まずは手水舎で手を流して心身を清めましょう。
手水舎に置いてある柄杓を右手で取り、水をすくったら左手にかけて洗います。次は柄杓を左手で持ち、右手を洗います。
両手を洗い終えたら再び柄杓を右手に持ち直し、左手に水を溜めて口の中に含ませすすぎましょう。口に当てた左手を再度洗ったら、柄杓を立てて柄の部分に水をかけてから元の位置に置きます。最初に右手で水をすくったときの分量で、すべての流れを行うのがポイントです。
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3.参道を歩く際は端を静かに
参道を歩く際は、道の真ん中ではなく端を歩くのがマナーです。参道の真ん中は神様の通り道であるため、空けておかなければならない場所なのです。人がいないからといって参道の中央部分を歩かないよう注意しましょう。
また、3~5歳の幼い子どもは、広く開けた場所で走り回ったり騒ぎ出すこともあります。参道で騒ぐのはマナー違反に当たることはもちろん、他の参拝者の迷惑にもつながるため、しっかりと手をつないでおきましょう。
4.賽銭をそっと入れ、二礼二拍手一礼をする
神殿に着いたらすぐにお祈りをするのではなく、まずは軽い会釈をします。会釈を済ませた後は鈴を鳴らし、賽銭箱に賽銭を入れましょう。参拝者の中には賽銭を投げ入れる方もいますが、賽銭箱にそっと入れるのが正しい方法です。
賽銭を入れたあとは「二礼二拍手一礼」をします。まずは腰をしっかりと折って深いお辞儀を2回行います。その後両手を胸の前で合わせて2回拍手をし、両手を合わせたまま感謝を伝えてお祈りをします。お祈りが終わったらもう一度深いお辞儀をして退きましょう。
神社によっては二礼二拍手一礼ではなく、二礼四拍手一礼などマナーが異なる場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。
5.初穂料を用意しておく
七五三の参拝で祝詞を受ける場合は、神社へ謝礼を渡します。金額は神社側が定めている場合もありますが、一般的には5,000~10,000円程度が相場です。当日になって慌てて用意するということがないよう、事前に神社へ問い合わせておきましょう。
また、初穂料を包むご祝儀袋は、紅白の蝶結びになっている水引を使用します。表書きには、「御礼」「御初穂料」などと書き、袋の下部分に子どもの名前をフルネームで記入します。
七五三当日は、子どもの着付けや写真撮影などでバタバタするため、余裕を持つためにもご祝儀袋の用意は数日前にしておきましょう。
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七五三は子どもが主役となる行事ですが、親の参拝マナーや下準備も重要です。子どものお手本となれるようにマナーをしっかりと学び、素敵な七五三の思い出を作ってくださいね。
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