新しい部屋と土地に引越し、新たな生活をスタートさせるときは期待や楽しみでいっぱいです。新生活をより良くはじめるためには、新居の近隣住民へきちんと挨拶をすることが大切です。そこで今回は、引越し時の挨拶マナーやおすすめの手土産をご紹介いたします。
目次
覚えておきましょう!引越しの挨拶のマナー
一戸建てに引越した場合は「向こう3軒両隣」まで
一戸建ての家に引越した場合は、近隣住民の方々との長い付き合いが予想できるため、挨拶は必須です。一般的に、一戸建てに引越したときは「向こう3軒両隣」に挨拶をするのがマナーとされています。自宅の表裏の向かい3軒ずつと両隣の2軒、計8軒のお宅へ挨拶に伺いましょう。
マンションに引越した場合は「上下左右の部屋」に
マンションやアパートに引越した場合は、自分の部屋に対して「上下左右」の計4部屋に挨拶をするのが一般的です。とくに上下の部屋には、足音や生活音が響きやすいもの。音に対する配慮についてはお互い様ですが「ご配慮お願いします」「ご迷惑をお掛けすることもあると思いますが、よろしくお願いします」という気持ちを込めて、あらかじめ挨拶をしておくことが大切です。
引越しの挨拶は「引越し当日の午後」に
引越し当日はバタバタと慌ただしくなりがちですが、たとえ家具の片付けが終わっていなくても当日の午後には一度手を止めて、近隣へ挨拶に伺いましょう。忙しいお昼時や夜遅い時間帯になると相手の迷惑になることもあるため、14~16時くらいの時間帯に伺うのがおすすめです。
引越しの挨拶は第一印象が大事
引越しの挨拶に伺った際は、伝える言葉が印象を左右します。まずは「はじめまして」と挨拶をし、引越しの日付と引越し先の自宅の位置、自分の名前を伝えましょう。その後、引越しの際に出た音や道をふさいでしまったことへのお詫びをします。最後に、「これからお世話になります」「よろしくお願いします」と伝えるのがポイントです。また、家族で引越しをして小さな子どもがいる場合は、「騒がしくなるかもしれません」と一言断っておくと安心です。
手土産で気を付けることは?
引越しの挨拶に伺う際は、手土産の用意が必要です。引越し当日に多くの近隣住民と会う可能性もあるので、挨拶をする軒数分よりも多めに手土産を用意しておきましょう。
相場は?
手土産の予算は500~1,000円程度が相場です。あまりに高額なものになると、かえって相手が気を遣ってしまうこともあるので、この程度の金額を目安にしましょう。
のし紙は?
引越しの挨拶で渡す手土産には、のし紙をかけるのがマナーです。のし紙には「内のし」と「外のし」がありますが、引越しの挨拶の場合は「外のし」を使います。表書きには「御挨拶」と書き、その下に自分の苗字を書きます。
おすすめの手土産は?
挨拶に持って行く手土産には、お菓子やタオル、洗剤などが定番です。しかし、日持ちの短い生菓子は挨拶の手土産に向かないので、賞味期限の長い焼き菓子がおすすめです。また、コーヒーやキッチングッズなどの消耗品も喜ばれます。予算以内で購入することができ、なるべくコンパクトなものを選ぶのがポイントです。食べ物を持参する場合は、相手の世帯数がわからないため、あらかじめ複数人で食べられるものを用意しておきましょう。個別に包装されているものや、小分けされているものを選ぶと、さらに喜ばれます。
相手が不在だった場合は日時を変更して再訪する
引越しの挨拶をしに行ったのに相手が不在だったという場合も大いにあり得ます。そのような場合は、曜日と時間を変更して2~3回再訪しましょう。それでも不在だった場合は、挨拶を兼ねた手紙をポストか郵便受けに入れておきましょう。手土産は手紙と一緒に入れておくか、袋に入れてドアノブにかけておきます。その場合、相手がいつ手土産を受け取ってもらえるかわからないため、食べ物は避けたほうがよいでしょう。
一人暮らしの場合は挨拶はいる?いらない?
一人暮らしの場合は、引越しの挨拶はしてもしなくてもどちらもよいとされています。挨拶をしておくと、近隣の住民と円満な関係が築けるうえ、災害などのトラブルが発生した時に頼りやすいという面があります。しかし特に女性の場合は、引越しの挨拶をすることで「ここで一人暮らしをします」ということが近隣の住民にわかってしまうというリスクがあります。不安な場合は無理にする必要はありません。
いかがでしたでしょうか。新しい土地での生活をより楽しいものにするためには、近隣住民と良好な関係を築くことが重要です。良い印象を与えるためにも、引越し当日の挨拶をきちんと行いましょう。