秋のお彼岸シーズンになると、お墓参りをするために家族や親戚が集まることが多いのではないでしょうか。そこで必要になるのが、手土産です。
そこで今回は、秋のお彼岸の帰省に持っていく手土産の相場や選び方、押さえておきたいマナーなどについてご紹介します。お彼岸の意味や歴史などの基本知識も解説しますので参考にしてください。
目次
お彼岸の手土産にはどんなものがあるの?
お供え物も兼ねる場合
お彼岸の手土産には、お供え物としても使えるものを持っていくことが多いようです。秋のお彼岸の場合は、おはぎが定番です。そのほか、日持ちのするお菓子やお花、故人が好きだった食べ物やお酒なども人気です。お花を供える場合は、白や淡い色のお花を選ぶとよいでしょう。
お供え物と分ける場合
お彼岸の手土産は、お供え物と違うカテゴリーのものにするのも手です。その場で一緒に食べられるお菓子や果物、地元の名産品や銘菓、義父母の好物などがおすすめです。お菓子は個別に包装されているものを選びましょう。みんなシェアできるので家族や親戚が集まる場所にはぴったりです。
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お彼岸の手土産に避けるべきものは?
食べものの中でも、「殺生」を想起させる魚や肉などの生もの、ニンニクやらっきょうなどのニオイが強いものや辛みのあるものは、避けたほうがよいでしょう。お菓子や果物なども、そのまま放置しておくと腐ってしまうため、お墓参りが終わったら持ち帰りましょう。
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そもそもお彼岸の帰省に手土産は必要?
お供え物だけでもマナー違反にはなりませんが、ぜひ手土産を持っていくことをおすすめします。せっかく家族や親戚が集まる機会ですし、久しぶりに会うという方も多いでしょう。手土産を持っていくだけで場の雰囲気もなごみ話題にも花が咲きます。手土産の予算は、それぞれの家の事情によって異なりますが、おおよそ3,000~5,000円が相場のようです。あまり高価なものは気を遣わせてしまうので避けたほうが無難です。ただし、親戚がたくさん集まることで、手土産の数が多くなって相場よりも高くなってしまう場合もあります。そのようなことがないよう、事前に出席する人数を確認しておくと安心です。
お彼岸の手土産のことがわかったら、最後にお彼岸の意味や由来も確認しておきましょう。
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知っておくとトクをする!お彼岸の豆知識
お彼岸とは?
お彼岸の「彼岸」は、「波羅蜜多(はらみった)」という仏教用語からきた言葉とされています。現世をあらわす「此岸(しがん)」にある者が、「六波羅蜜(ろくはらみつ)」の修行をすることで「悟りの世界」にたどり着けるという教えが由来になっています。また、現世の向こう岸=「彼岸」にあるのが「極楽浄土」と考えられています。お彼岸はもともと「祖先のお祭り」をする日だったことから、祖先のお墓参りをする習慣が芽生えていったそうです。
お彼岸の期間は、春分の日と秋分の日のそれぞれ前後3日間を含む計7日間です。初日を「彼岸の入り」、春分・秋分の日を「中日」、最終日を「彼岸明け」と呼び、中日が極楽浄土と現世がもっとも近くなる日と考えられています。ちなみに「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉がありますが、これは「春分の日の頃から寒さがましになり、秋分の日を過ぎれば暑さがやわらぐ」という意味です。
お彼岸にはどんなことをするの?
お彼岸のいちばんの目的は、お墓参りをしてご先祖様や故人に想いを馳せることです。お墓参りは、お墓を掃除して、お花、お水、お菓子や果物などを供えます。やむを得ぬ事情で訪問できない場合は、家族や親戚に理由を伝え、時期をずらしていきましょう。家によっては、お坊さんにお経を読んでいただいたり、お彼岸の法要を合同で行う場合もあります。
お彼岸の手土産には「掛け紙」をつけて
お彼岸の手土産には、水引だけが印刷された「掛け紙」をつけるのが一般的です。掛け紙は地域によって異なりますが、「黒白」「黄白」「双銀」のいずれかの色の水引もしくは「結び切り」になっているものを選びます。表書きには「御供」と記しますが、忌明け前であれば「御霊前」、忌明け後であれば「御仏前」とします。差出人の名前は結び目の下に書きましょう。
いかがだったでしょうか。お彼岸は家族や親戚が集まり、ご先祖様や故人に想いを馳せる貴重な機会です。慣れない場所で緊張するという方もいらっしゃると思いますが、手土産を持っていけばひとまずは大丈夫です。帰省中のひとときを、より良いものにしてくれるはずです。ぜひ今年のお彼岸は、皆さんに喜んでいただけるような手土産を持って、家族や親戚と一緒に素敵な時間を過ごしてみませんか。
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