「余寒見舞い」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
「暑中見舞い」や「残暑見舞い」のような季節に合わせた挨拶状のひとつです。
「余寒見舞い」は、いつ出すものでしょうか。そして、どんな内容を書けばよいのでしょうか。そこで今回は、大人として知っておきたい「余寒見舞い」の基本的なマナーとすぐにお使いいただける文例をご紹介します。
大人なら知っておきたい「余寒見舞い」の基本マナー
「余寒見舞い」とは?
「余寒見舞い」は、立春(2月4日頃)を過ぎてから出す、季節の挨拶状のひとつです。暦の上では春を迎えたもののまだまだ厳しい寒さが残っている時期に、相手を気遣うものとされています。
「寒中見舞い」を出すつもりだったのに間に合わなかったという場合に用いられます。なるべく2月中を目安に出すようにしましょう。
寒さが特に厳しい地方に出す場合は3月上旬くらいまでに出しましょう。
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「余寒見舞い」には何を書けばいいの?
余寒見舞いの内容は、以下の6つの項目について書くのが一般的です。
1:余寒見舞いの言葉
「余寒お見舞い申し上げます」とするのが一般的です。「拝啓」や「敬具」などの結語は書きません。
2:相手の様子をうかがう言葉
相手の近況について尋ねます。
寒中見舞いをもらっている場合は、そのお礼を述べます。
相手が喪中の場合は、明るい話題やおめでたい言葉は避けます。
3:自分の近況を伝える言葉
自分の近況を述べます。
喪中の場合は、いつ誰が亡くなったのか。そのために挨拶状が出せなかったことも書きます。
4:締めの挨拶
5:日付
6:差出人
連名の場合は夫→妻の順で記入します(子どもの名前は書く必要はありません)
「余寒見舞い」を書く際の注意点
句読点は使わない
余寒見舞いなどの挨拶状には句読点を使わないのがマナーです。
句読点は「終わり」や「区切り」を意味するため、縁起が悪いとされているためです。
「相手との関係性が終わる、区切りをつける」という意味に取られてしまう可能性があるので、句読点は使用しないようにしましょう。
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写真入りのものは避ける
自分の近況を伝えるために写真を使うことがありますが、写真の選び方によっては相手を傷つけてしまう可能性があります。
急がなくてもいい報告であれば、喪が明けた頃に知らせるのが無難です。
年賀ハガキはNG
余寒見舞いに年賀ハガキを使うのは失礼に当たります。
通常のハガキもしくは専用にデザインされたものを使いましょう。
今すぐ使える!「余寒見舞い」の文例
一般的な文例)
余寒お見舞い申し上げます
本格的な寒さを迎える折 皆様お変わりございませんか
おかげさまで私どもは皆元気で暮らしております
まだまだ寒さが続きますが
どうかお身体を大切にお過ごしくださいませ
令和5年 ○月
余寒お見舞い申し上げます
暦の上では春とはいえ厳しい寒さが続いております
皆様はお元気でお過ごしでしょうか
おかげさまで私どもはつつがなく過ごしております
お身体を大切にお過ごしくださいますようお祈り申し上げます
令和5年 ○月
※取引先に向けて
余寒お見舞い申し上げます
余寒厳しき折 貴社におかれましてはますますご清祥のこととお喜び申し上げます
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます
今年度も残り僅かとなりましたが引き続きご指導ご鞭撻を賜りますよう
何卒お願い申し上げます
令和5年 ○月
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寒中見舞いをもらった場合の文例)
余寒お見舞い申し上げます
先日はご丁寧なごあいさつを賜り 誠にありがとうございました
おかげさまで私どもはつつがなく過ごしております
しばらく寒さは続くようです
くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます
令和5年 ○月
喪中に年賀状をもらった場合の文例)
余寒お見舞い申し上げます
立春とは名ばかりの厳しい寒さが続いております
皆様お変わりありませんでしょうか
実は昨年○月に(続柄)を亡くし 年末年始のごあいさつを控えさせていただきました
欠礼のお知らせが遅れてしまい申し訳ございません
くれぐれもお身体を大切にお過ごしくださいますようお祈り申し上げます
令和5年 ○月
いかがでしたでしょうか。
「余寒見舞い」は季節の挨拶状としてだけではなく、喪中で年賀状を出せなかった場合の挨拶状や「寒中見舞い」のお礼として使われるものです。
今回ご紹介したマナーや文例などを参考にして正しく贈りましょう。
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