地震、台風、水害、火災…私たちは常に災害と隣り合わせの生活をしています。ひとたび災害が起これば、甚大な被害が及び、何百人、何千人と言う方々が厳しい避難生活を強いられることもあります。
しかし私たちは、いざという時にお互いを助け合う精神を持ち合わせています。
そこで今回は、友人や知人、親戚など、大切な方々が災害に遭われた場合に必要な「災害見舞い」の基本的なマナーなどをご紹介します。
目次
災害見舞いとは?
災害見舞いとは、地震、台風、水害、火災、竜巻などの災害が起きた場合に、被害に見舞われた方々に対して必要なものを届けることです。親戚や知人が災害に遭ったことがわかったら、安否や被害状況を十分確かめてから、支援のための準備をはじめましょう。
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災害が起きた際に注意することは?
大切な人が災害に巻き込まれたら、いてもたってもいられない気持ちになると思います。すぐに駆けつけて何かと力になってあげたいと思うのは当然のことです。しかし大きな災害の場合は、国や県、自治体が安全を確保してくれるため、個々で訪問することは一旦控えましょう。
避難所などでは多くの皆さんが不自由な思いをされています。精神的なショックも大きいため、すぐになぐさめの言葉をかけて、心に寄り添ってあげることが大切です。特に親しい方がいるようなら、現場の片付けや家事の手伝いなど、自分ができることを申し出て必要な支援を行いましょう。
相手の心が落ち着くまでは、興味本位で被災当時の様子や火災の原因などを尋ねるのはやめましょう。周りの迷惑になるような身勝手な行動も厳禁です。
災害見舞いの品物選びは慎重に!
災害見舞いの品物選びでもっとも大切なことは、「相手が本当に必要なもの」を選ぶということです。災害に見舞われると日常生活が困難になるので、必要なものはできるだけ早く届けることが大切です。
しかし、不要なものを送ってしまうと、かえって迷惑になることもあります。
もし相手と連絡が取れるようであれば、必要なものをうかがってから届けましょう。連絡が取れない場合は、当面の飲料水や日持ちのする食料品、下着や衣類、ふとんや毛布、タオル、ウエットティッシュ、寒さをしのぐカイロや電池類など、すぐに役立つものが良いでしょう。
また、相手の家族構成によっても必要なものは変わります。例えば、赤ちゃんがいるご家庭なら紙おむつや粉ミルクが必要ですし、ペットがいるご家庭ならペットフードが必要です。災害では、日々の状況に応じて、必要なものが変わります。テレビやラジオ、インターネットなどで現地の情報をこまめに集めておくと品物選びに役立ちます。
災害見舞いの相場は?
災害見舞いには決まった金額はなく、相手との関係性によって大きく異なります。一般的には、5,000円〜10,000円程度が相場といわれていますが、両親や兄弟姉妹など関係が深い場合は10,000円〜50,000円程度と高くなる傾向があります。
災害の規模によっては、仲間を募って、さらに高額のお見舞い金をお渡しする場合もあります。お見舞い金を贈る場合は、被災直後ではなく、相手の気持ちがある程度落ち着いてから渡しましょう。災害時は何かと物入りになるため、現金や商品券を目上の方でにお渡しすることは失礼にはあたりません。
何を贈ったらよいのか迷った場合は、現金や商品券を贈るのがおすすめです。
災害見舞いにのし紙は必要?
災害見舞いとして見舞金を贈る場合、のしや水引は不要です。白い封筒に入れるか、もしくは半紙や奉書紙などに包んで渡しましょう。表書きは災害の種類に合わせて書き分けます。
地震の場合は「震災御見舞」や「災害御見舞」、台風の場合は「台風御見舞」や「災害御見舞」、水害の場合は「水害御見舞」とします。さらに火事の場合は、その火事の状況によって異なります。自宅が火元の場合は「火災御見舞」、類焼で被害を受けた場合は「類焼御見舞」、自宅などから出火して火事になった場合は「出火御見舞」、類焼は免れたものの精神的なショックを受けた方には「近火御見舞」とするなど細分化されています。
ただし、あまりにも甚大な災害の場合は、シンプルに「御見舞金」としておくほうが良いでしょう。
災害見舞いにお返しは必要?
災害見舞いのお返しは、基本的には必要ありません。連絡が取れる場合は、感謝の気持ちとともに状況を報告しましょう。「元気で頑張っています」などの言葉を聞くと相手も安心するのではないでしょうか。
だからと言って、無理に大丈夫とお伝えすると心配をかけてしまうこともあります。やはり現状をありのまま伝えるのがよいでしょう。気持ちが落ち着いてきたら、心ばかりの品物とお礼状を書いて送りましょう。
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いかがでしたでしょうか。お見舞いの品物選びで大切なことは、相手の気持ちになって考えることです。少し落ち着いてから贈る場合は、もとの生活に戻ってからでも使っていただけるようなものを贈りましょう。
相手の好みの品物を贈ることで心のケアにもつながります。できることから力になりましょう。