お中元は、お世話になっている方や目上の方に感謝の気持ちを込めて贈るものです。しかし、どんなに気持ちが込められていても絶対に贈ってはいけないものがあるということをご存知でしょうか。そこで今回は、お中元に贈ってはいけないものやお中元を贈ってはいけない人についてご紹介します。
目次
お中元に贈ってはいけない8つのNGギフト
お中元は、どんなに感謝の気持ちが込められていても「何を贈ってもいい」というわけではありません。相手が不快に思うようなものを贈るのは当然ですが、語呂合わせや意味合いがよくないものを贈るのもマナー違反です。普段何気なくギフトとして贈っているものも含まれているかもしれないので注意してください。
足で踏みつけて使うもの
靴、スリッパ、靴下、ルームソックス、マットなど、足で踏んで使うようなものを贈ることはNGです。相手を「踏みつける」という意味につながるため、目上の方への贈りものにはふさわしくありません。
4、9の語呂合わせに関係するもの
4は「死」、9は「苦」をイメージさせるため、日本では忌み嫌われています。例えば、「クシ」のように「4」「9」の語呂合わせになっているものは縁起が悪いため、贈りものにはふさわしくありません。
刃物類(包丁、ハサミなど)
包丁やハサミなどの刃物は「切れる」「縁を断ち切る」という意味に取られる可能性があるので、「これからもよろしくお願いします」という気持ちを込めるお中元のギフトにはふさわしくありません。ただし、料理が趣味という方に包丁を贈るなど、相手からの要望がある場合は贈ってもよいでしょう。
ハンカチ
ハンカチは漢字で書くと「手巾」=「手切れ」という意味になることから、「絶交」の意思表示と受け取られることがあります。現在はあまり気にせずに贈られているようですが、もし贈る場合は、色ものや柄の入ったものを選びましょう。白い無地のハンカチは亡くなった方の顔にかける風習があるため絶対に避けてください。
<サクッとした生地にチョコレートをサンド 「クッキーラングドシャー」はこちら>
花、植物
花や植物をお中元として贈ることに問題はありませんが、花の中には不吉な花言葉を持つものもあります。例えば、ヒガンバナの花言葉は「悲しい思い出」、リンドウには「悲しんでいる時のあなたが好き」などの意味があります。もし花や植物を贈るのであれば、あらかじめ花言葉を調べておくと安心です。
時計類、筆記用具
ボールペンや万年筆などの筆記用具、時計類には「もっと勉強しなさい」という意味合いがあります。目上の方や取引先の方に勤勉を奨励することになるので、お中元の贈りものにはふさわしくありません。
商品券、金券
相手に好きなものを買ってもらえることから、お中元に商品券や金券を贈るという方もいらっしゃいますが、目上の方には贈らないようにしましょう。金額がはっきりとわかってしまうだけではなく、喜んでいただける品物を選ぶという心遣いが感じられないためです。ただし、贈り先にさえ注意すれば贈ってもよいでしょう。
家族構成に合わないもの
お菓子や調味料の詰め合わせや冷凍されたお肉やお魚は、お中元ギフトの定番です。しかし、贈る相手の家族構成を考えずに贈ってしまうと、かえって迷惑になる可能性があります。あらかじめ贈り先の家族構成をイメージしながら、その家族で食べ切れる量を贈るようにしましょう。取引先などに贈る場合も、会社や部署の人数にあわせて贈るようにしましょう。
<バター豊かな風味は紅茶やコーヒーと相性抜群 「シガール」はこちら>
お中元を贈ってはいけない人って?
日頃からお世話になっている方には、お中元を贈ってきちんとご挨拶をしたいところです。しかし中には、お中元を贈ってはいけないという人もいます。
・国会議員
・国家公務員
・地方公務員
・裁判官
・警察官
上記のような職業の方々に、お中元などの金品を贈ることは法律によって固く禁止されています。せっかく贈っても返送されてしまうこともあるので、かえって迷惑をかけることになります。「教師」や「医師」にも、お中元を贈ることが賄賂と受け取られる可能性もあるので控えたほうが無難です。また、会社によっては、お中元のやり取りそのものを禁止している場合もあります。あらかじめ上司や先輩に、お中元を贈っても問題がないかどうかを確認しておきましょう。どうしても品物を贈りたい場合は、お中元ではなく「御礼」として贈りましょう。
いかがでしたでしょうか。お中元に贈ってはいけないものが意外に多いということに驚かれたのではないでしょうか。感謝の気持ちを伝えるために贈ったお中元が、相手を不快にさせたり、相手の迷惑になってしまっては意味がありません。特に上司や取引先など目上の方に贈る場合は、今後のお付き合いに大きく影響する可能性があるので、今回ご紹介した品物はできるだけ避けたほうがよいでしょう。もちろん、先方からリクエストがあった場合は贈っても構いません。
感謝を込めて贈るお中元が、お相手との関係性をより深めるきっかけになるように、心から喜んでもらえるものを選びましょう。
【関連コラム】
【家庭に贈るお中元】 親も子も家族みんながよろこぶ人気ギフト6選