快気祝いとは、病気やケガで入院中にお見舞いをいただいた方に、回復後にお返しとして贈るギフトです。感謝の気持ちと全快の報告を兼ねた快気祝いですが、贈り方を間違ってしまうと失礼にあたることもあります。そこで今回は、快気祝いを贈る際に気をつけたい、快気祝いの相場や熨斗紙、贈ってはいけないタブー、きっと喜ばれる定番品など、快気祝いにまつわる基本的マナーについてご紹介します。
目次
快気祝いにはどんなものを贈ればよい?
快気祝いには、いわゆる「消え物」を贈るのが定番です。例えば、「病を水に流す」という意味を持つ洗剤や石けん、ボディソープ、入浴剤などが喜ばれます。また、「滋養強壮をつけてください」という意味のある果物類や、コーヒー、紅茶、日持ちのするお菓子の詰め合わせなどもおすすめです。さらに、きちんと個包装されたものなら、ご家族などとシェアできるため喜ばれます。
快気祝いに贈ってはいけないもの
シーツやタオルケットなどの寝具類は「病床」をイメージさせることから、快気祝いにはふさわしくありません。地域によっては、お布団を贈るという風習もありますが、「縁起を大事にする」という方もいらっしゃるので、相手のことをよく知らない場合は、あらかじめ避けたほうがよいでしょう。
「根付く=病気が寝付く」を連想させることから、鉢植えのお花も避けたほうがよいとされています。特に、ツバキ、シクラメン、菊、ケシの花はNGです。どうしてもお花を贈りたい場合は、フラワーアレンジメントや花束にして贈るのがおすすめです。ただし、「枯れずに残ってしまう」プリザーブドフラワーはNGです。
「現金」や「商品券」は、目上の方に贈ること自体はマナー違反となるので注意してください。
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快気祝いは退院後いつまでに渡せば良い?
快気祝いは、退院後2週間以内に、遅くとも1カ月以内には渡した方が良いでしょう。「元気になりました」というお祝い事でもあるので、できるだけ大安の日に快気祝いを渡しましょう。宅配便などで遠方の方に送る場合には、発送する日を大安に合わせるだけで構いません。近所に住んでいる方なら、直接訪問し、快気祝いを手渡しするのが良いでしょう。
快気祝いの金額の相場はどれくらい?
お見舞いとして現金をいただくことも多いと思いますが、快気祝いでは、原則的には品物でお返しします。快気祝いの金額の相場は、いただいたお見舞いの3分の1から半分くらいが一般的です。例えば、5000円のお見舞いをいただいた時には、2000円くらいの快気祝いを贈るのが良いでしょう。
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快気祝いを身内に贈る必要はある?
「親しき仲にも礼儀あり」という言葉のとおり、たとえ身内であっても快気祝いはきちんと贈るようにしましょう。身内の場合は相手の好みもわかっていることが多いので、できるだけ好みにあったものを選んでください。同居している家族や両親、近くに住んでいる親戚などは、一緒に食事会などにご招待するのもいいですね。
快気祝いに「のし」は必要なの?
快気祝いは、のしを付けてから包装紙を包む「内のし」で贈るのがマナーです。水引は、病気やケガが繰り返されないようにという意味を込めた「結び切り」を選びましょう。表書きは「快気祝」とし、のしの下部に贈る人の名前を書きます。姓でもフルネームでも構いません。会社名をつける場合は、名前の右隣に小さく書きましょう。
また、表書きは、「快気内御祝」「御見舞御礼」「退院祝」とする場合もあります。その時の状況によって使い分けてください。
いかがでしたでしょうか。快気祝いは退院後できるだけ早く渡したいところですが、病後は気力も体力も低下しているので、まずは身体をしっかり回復させることを優先させてください。何を贈るのか迷うところですが、一番の快気祝いは、お見舞いに来てくれた方や心配してくださった方に、元気になった姿を見せることです。落ち着いたら、ぜひ会いに行って顔を見せてあげてください。
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