「初誕生日」は、赤ちゃんの満1歳の誕生日を記念する伝統的な風習です。近年では行う家庭が少なくなってきましたが、赤ちゃんがはじめて迎える誕生日には、どんな意味があって、どんな風にお祝いをするのでしょうか。お祝いギフトの相場や贈る時期、熨斗紙の選び方など、知っておきたい基本マナーや、きっと喜ばれるおすすめのプレゼントを解説いたします。
目次
初誕生日の由来と意味
初誕生日は、生後1年目の誕生日をお祝いする行事です。意外なことですが、「誕生日をお祝いする」という習慣は戦後に欧米から入ってきた文化です。もともと日本には1年ごとに誕生日をお祝いする風習はなかったのですが、1歳の誕生日だけは特別でした。昔は予防接種などの医療体制が未発達だったために、1歳を迎える前に亡くなってしまう赤ちゃんが多かったのです。そのため無事に1歳まで育ってくれたお祝いとして、初誕生日は昔から大事にされてきました。
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初誕生日の定番の祝い方
初誕生日の祝い方には、地域によって多少の違いはありますが、「一生餅」と「選び取り」という2つの風習が定番です。
一升餅
一升餅とは、一升のもち米で作ったお餅を風呂敷に包んで赤ちゃんに背負わせることで、これからの成長をお祈りするというものです。「一升」と「一生」を掛けて、我が子が一生食べものに困らないようにとの願いを込めます。最近は、風呂敷の代わりに背負いやすいリュックを使う方や、扱いやすいように小分け餅を使う方もいるようです。お餅を背負った赤ちゃんが立って歩けたらおめでたいとされていますが、立てなかったり転んでしまっても縁起が良いとされています。もちろん、ハイハイでもOKです。一升餅はとても重いので、周囲の方がしっかりサポートしてあげましょう。
選び取り
選び取りとは、離れた場所にさまざまなアイテムを置いて、その中から赤ちゃんが何を選び取るかで将来どんな人になるかを占う儀式です。置くアイテムは地域によって異なりますが、定番なのは、お金、筆、そろばんです。お金を選び取ったら「富裕」、筆を選び取ったら「博識」、そろばんなら「商才」となります。家ごとにオリジナルのアイテムを用意して楽しむこともあるようです。選び取ったもので、我が子の将来の姿に想いを馳せましょう。
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初誕生日のプレゼントのマナーとは?
相場は?
初誕生日のプレゼントは、3,000円〜10,000円程度が相場とされています。
・母親・父親から 5,000円〜10,000円
・祖父母から 5,000円〜20,000円
・親戚から 3,000円〜5,000円
・友人・知人から 1,000円〜3,000円
初誕生日のお祝いは基本的に身内のお祝いになるため、金額に決まりはありません。あくまで目安としてください。
贈る時期は?
初誕生日のお祝いは、誕生日の前日までに届くように贈りましょう。誕生会や食事会に招待されている場合は、当日に持参してもよいでしょう。
のし紙の種類は?
初誕生日のお祝いを贈る場合は、のし紙をつけるのがマナーです。水引は「紅白か赤金の蝶結び5本もしくは7本」のものを選びましょう。表書きは、「初誕生御祝」「誕生日御祝」もしくは「御祝」と書きます。
初誕生日におすすめのプレゼントとは?
それでは、「初誕生日」にふさわしいプレゼントにはどんなものがあるのでしょうか。初誕生日のプレゼントは、赤ちゃんの成長のタイミングに合わせて選ぶことが大切です。以下にご紹介する定番のプレゼントも参考になさってください。
ファーストシューズ
初誕生日のプレゼントといえば、靴です。赤ちゃんが生まれて初めて履くファーストシューズは、両親にとっても特別な一足。家族の記憶に刻まれる贈りものになります。ファーストシューズは出産時などにすでに用意している方もいるので、今履けるジャストサイズではなく、大きくなってから履ける少し大きめのサイズを贈りましょう。履きやすさ、履かせやすさも考慮して選ぶと安心です。
おもちゃ
赤ちゃんが喜ぶ楽しいおもちゃも、初誕生日に人気のプレゼントです。軽くて持ちやすい積み木のセットや、自由に書いたり消したりできるおえかきセット、さわると音が鳴るおもちゃなど、好奇心を刺激するおもちゃが人気です。なんでも口に入れてしまう時期なので、安全性の高い素材や塗料が使われているものを選びましょう。可愛らしいイラストで描かれた絵本もおすすめです。
ベビー服
初誕生日のプレゼントには、子ども服もおすすめです。自分では買わないようなブランド物の服や、有名デザイナーが手がけた服など、高級感のあるものを選ぶのがポイントです。着脱のしやすさや、簡単にオムツ替えできるスナップボタン付きなど機能性にも留意しましょう。2歳頃に着られるサイズ(90cm)のものがおすすめですが、個人差があるため事前にサイズを確認しておきましょう。
バースデーケーキ
誕生日のお祝いに欠かせないのが、バースデーケーキです。愛情のこもった豪華なケーキでお祝いしたいところですが、乳脂肪分が高いケーキや消化しにくいケーキは避けましょう。原材料を事前にしっかり確認し、アレルギーを気にせず食べられるものを選ぶことが何より大切です。最近は、手づかみでケーキを食べる「スマッシュケーキ」も人気です。手づかみで顔や体をケーキまみれにした無邪気な赤ちゃんは写真映えもします。

いかがでしたでしょうか。赤ちゃんの初誕生日は、一生に一度しかない特別なお祝いです。そして、それは成長を見守る家族にとっても特別な記念日です。家族みんなの宝物である赤ちゃんが健やかに成長するよう、愛情あふれるプレゼントでお祝いをしてあげましょう。