「八十八夜」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
童謡にも歌われる「八十八夜」ですが、具体的にはどのような意味があるのでしょうか。
そこで今回は、八十八夜の意味や楽しみ方などについて解説します。
目次
「八十八夜」とは?
八十八夜とは、立春から数えて88日目にあたる日のことをいいます。
八十八夜は季節の移り変わりの目安となる「雑節」のひとつです。
この頃になると霜が降りなくなり、種まきや田植え、茶摘みなど春の農作業の目安とされてきました。
八十八夜は、なぜ「夜」なの?
八十八夜が「夜」になったのには、暦が関係しています。
明治5(1872)年以前の日本では、現在のような新暦ではなく、月の満ち欠けの周期を基準とする旧暦が使われていました。
このことから「88日目=八十八夜」になったとされています。
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「八十八夜」はいつ?
八十八夜の日付は毎年変わります。
その年が平年かうるう年かによって日付が変わるのです。今年、2023年は平年です。
そして立春は2月4日でした。
そこから88日数えた日が「八十八夜」となるため、2023年の八十八夜は5月2日火曜日となります。
「八十八夜」のおすすめの楽しみ方5選
新茶を飲む
八十八夜といえば、古くから新茶を飲む日として知られています。
「♪夏も近づく八十八夜〜」と童謡でも歌われているように、八十八夜は「茶摘み」にもっとも適した季節だからです。
この時期に摘み取ったお茶を「新茶」と呼びます。
新茶の原料となる初摘みの新芽には、カテキン、テアニン、ビタミンCなどの栄養がたくさん含まれています。
新茶を飲むことで、その年を無病息災で過ごせるようになると言われています。
初夏の和菓子や洋菓子と一緒に、おいしい新茶を飲んでリラックスしませんか。
【新茶のおいしい淹れ方4つのコツ】
1:茶葉を急須に入れる
茶葉を8グラムとって急須に入れます。
茶匙なら軽く2杯、小ぶりのティースプーンなら3杯ほどが目安です。
2:お湯の温度は70〜80℃に
苦味や渋味が出ないように沸騰したお湯を冷まします。
器を2〜3回移し替えて70〜80℃ぐらいになるまで冷ましましょう。
3:蓋をして1分ほど待つ
お湯の温度が十分下がったら、湯呑みに静かに注ぎます。
そして1分ほど蒸らしましょう。
4:最後の一滴までしっかり注ぐ
新茶にはお茶の旨味が凝縮しています。
急須を数回に分けて、最後の一滴までしっかり注いでください。
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お米を食べる
八十八夜は、漢字の「八十八」を組み合わせると、「米」という文字になります。
このことから八十八夜に種まきをすると、秋においしいお米が収穫できるとされています。
お米を炊いて、家族でごはんを食べたり、おにぎりにしてピクニックに出かけるのもおすすめです。
初夏の青空の下で食べるお米は絶品です。
初夏を代表する食べ物を味わう
八十八夜には、特に決まった食べ物や行事食はありません。
初夏ならではの食べ物を味わってみるのはいかがでしょうか。
「アジ」や「若鮎」などのお魚から、「アスパラガス」や「シイタケ」まで、さまざまなおいしさを味わうことができます。
端午の節句でおなじみの「柏餅」や「ちまき」などもおすすめです。
日本の季節の移り変わりをぞんぶんに楽しみましょう。
俳句を詠む
八十八夜は、俳句では春の季語でもあります。
家族や友人と俳句をつくって楽しむのもおすすめです。
季語を使って「5・7・5」の17音になるように、思い思いの一句を作ってみましょう。
句ができたら、声に出して詠んでみるのがポイントです。
お部屋を夏仕様に模様替え
八十八夜は初夏の訪れを告げる日でもあります。
自宅のインテリアを夏仕様に変えてみませんか。
カーテンやクッションを夏らしい色のものに変えたり、部屋に飾る小物を貝殻やガラス製のものに変えるだけで、爽やかな初夏の気分を楽しむことができます。
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いかがでしたでしょうか。
八十八夜は、立春から88日目の日のことであり、茶摘みや農業をする人にとってとても大切な日であることがわかったと思います。
新茶を飲んだり、お米を食べたり、お部屋を夏仕様に模様替えをするなどして、初夏の訪れを楽しんでください。
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