クリスマスは世界で最も有名な祝いごとの1つであり、日本でもクリスマスの日にはチキンやクリスマスケーキなど、さまざまなご馳走で食卓が彩られます。
日本では定番のクリスマスケーキですが、アメリカなど、クリスマスケーキを食べる習慣がない国もあります。では日本以外の国ではクリスマスに何を食べているのでしょうか。
今回は、世界の定番クリスマス料理と、その由来についてご紹介します。
目次
アメリカ・ヨーロッパ「七面鳥の丸焼き」
アメリカやヨーロッパの各国では、クリスマスのお祝いに欠かせない料理として「七面鳥の丸焼き」があります。その由来は古い時代に遡り、ヨーロッパからアメリカ大陸への移住が始まった頃にあります。
当時のアメリカには十分な食べ物がなく、移民の多くが飢えで亡くなることもありました。そんな中、先住民のインディアンが、トウモロコシや豆などの栽培方法を伝授すると共に、七面鳥などを分け与えたそうです。七面鳥は大きな鳥なので、1匹を丸焼きにすることで多くの移民のお腹を満たすことができました。
これにより、生き延びることができた移民達は、翌年に感謝の気持ちを込めて収穫した食べ物で先住民をもてなし、無事に食べ物を収穫できたことを神に感謝する祭りを行うようになりました。それ以来、祝いの席で七面鳥の丸焼きが振舞われるようになったと言われています。
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イギリス「ミンスパイ」
ミンスパイは、ミンスミートという細かく刻んだ肉をパイ生地に包んで焼いたもので、クリスマス料理の1つとして広く知られているものです。クリスマスに食べられるミンスパイは、キリストが眠るゆりかごをモチーフとしており、昔はキリストの誕生を祝うために、小さなキリストの像を入れて焼き上げていたそうです。
もともとミンスパイは、貴重な食べ物である肉を長持ちさせるために、肉にスパイスや果物を混ぜて作られていたものですが、現在ではデザートとして作られることが多くなっています。イギリスでは、12月に毎日ミンスパイを食べると幸運になるというジンクスもあります。
アメリカ「クッキー」
アメリカでは、クリスマスにはクッキーを食べるという習慣があります。クリスマスの時期になると、ツリーや星などのクリスマスにちなんだ形のクッキーがたくさん作られ、クッキーの表面をフロスティングでデコレーションします。
日本でもお馴染みのカラフルなアイシングクッキーと似ていますが、フロスティングとはアイシングの材料にクリームチーズを加えて柔らかくしたものです。作ったクッキーは、サンタさんへの感謝の気持ちを込めて、ミルクと共にツリーの下に置いておくのが一般的とされています。
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ドイツ「シュトーレン」
シュトーレンは、ドライフルーツ入りの白い粉砂糖が掛けられたパンです。白いものに包まれたような形をしていますが、降誕祭(キリスト誕生を祝う祭典)の物語に出てくる「むつき(赤ちゃんを包む布)」に包まれた子どもが由来となっているそうです。
ドイツでは、このシュトーレンを作ってクリスマスまでに少しずつ切って食べるという習慣があり、日が経つにつれてドライフルーツの甘みがパンに染み込み、おいしさが増していきます。
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クリスマス料理の定番は国によって様々ですが、それぞれに由来があり、クリスマスを心から祝う気持ちが料理に込められています。クリスマス料理の由来を思い浮かべながら、ご馳走を楽しむのも良いかもしれませんね。
今年のクリスマスは各国の料理やお菓子を食卓に並べてみませんか。
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