5月の第2日曜日といえば、「母の日」です。いつも家族のために頑張っているお母さんに感謝を伝える日としておなじみですが、海外にも「母の日」があります。
そこで今回は、世界の主な国々の「母の日」をご紹介します。
目次
アメリカ
アメリカは、母の日発祥の国です。1907年にフィラデルフィアに住む少女・アンナが、「生きている間にお母さんに感謝の気持ちを伝える機会を作ってほしい」と教会に働きかけたことが由来といわれています。カーネーションを贈る習慣も、この少女が、お母さんが好きだった白いカーネーションを教会の参列者に配ったことから生まれたとされています。母親を亡くした子どもたちへの差別を生まないよう、現在では赤いカーネーションを贈るようになりました。
イギリス
イギリスの母の日は特定の日が決まっているのではなく、イースター・サンデー(3月21日~4月24日の間)の2週間前の日曜日に行われています。子どもたちは、教会でラッパスイセンを受け取り母親に贈ります。ラッパスイセンには「尊敬」という花言葉があり、母親を尊ぶ気持ちを込めて贈られます。贈る際は、メッセージを記したカードも添えて贈るのが一般的のようです。
フランス
5月最後の日曜日が母の日です。ただし、キリスト教の聖霊降臨の主日と重なってしまう年は、6月の第1日曜日が母の日となります。カーネーションを贈るという決まりはありませんが、この日に母親にプレゼントをする人は多いようです。日頃の感謝の気持ちを表すという点は日本と同じです。
イタリア
イタリアの母の日も、5月の第2日曜日です。日本のような特別な風習はありませんが、母の日になると、国内の主な広場では、アザレアの花の鉢植えが販売されます。その収益の一部をがん研究のために使用するイベントが行われることから、母親にアザレアの花をプレゼントするというのが定番のようです。
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フィンランド
フィンランドも、5月の第2日曜日が母の日です。小さいバラの花を贈るのが一般的ですが、「ヴォッコ(Vuokko)」と呼ばれる二輪草を摘んでプレゼントをする子どもたちもいるそうです。ちなみにフィンランドは、2014年に「セーブ・ザ・チルドレン」が発表した「母の日レポート」で、「世界でもっともお母さんにやさしい国」に選ばれています。
ルーマニア
ルーマニアの母の日は、5月の第1日曜日です。ルーマニアでは長らく、3月8日の「女性の日」を母親に感謝を伝える日としてきましたが、2009年に5月の第1日曜日が公式の母の日として制定されました。小さい子どもから高齢のおばあさんまで、すべての女性が花やチョコレートもらう習慣があります。
トルコ
トルコも、5月の第2日曜日が母の日です。日本では「お母さん、ありがとう」と伝えますが、トルコでは年齢に関係なくすべての女性に対して「母の日おめでとう」と声をかけます。赤いカーネーションは「亡くなった人に捧げる花」というイメージを持たれているため、母の日にはカーネーションのような決まった花ではなく、小物や衣類など好みによってさまざまな贈りものを贈るそうです。
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エジプト
エジプトの母の日は3月21日です。3月になると、コップやお盆、スカーフなど母の日のプレゼントになりそうな品物が街角に並び始めます。学校では、子どもたちのダンスの発表会が行われたり、アラブのお菓子が配られるなど、国民的なイベントとして定着しています。
ネパール
4月末〜5月上旬の1日が母の日です。正式には「母の顔を見る日」と呼ばれており、母親に甘いお菓子やタマゴ、果物などを贈る習慣があります。ネワール民族には、結婚して初めて母の日を迎える娘は、実家の母に持っていく風習があるようです。
オーストラリア
オーストラリアの母の日も、5月の第2日曜日です。しかし、カーネーションではなく、菊の花を贈るという習慣があります。これは、5月のオーストラリアは秋にあたり、ちょうど菊の花が咲く時期であることや、白い菊の花の代表的な品種「クリサンセマム(chrysanthemum)」の語尾から取った愛称「mum」が、「お母さん」という意味にもなることから生まれた習慣のようです。母の日当日には、菊の花束を売る人々の姿があちこちで見ることができます。
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タイ
タイの母の日は、シリキット国王妃の誕生日である8月12日です。タイでは曜日ごとに色が定められており、王妃が誕生した金曜日が「水色」であることから、母の日が近づいてくると、街中には王妃の写真や水色の旗が掲げられます。国民も水色の服を着て、王妃や自分の母親に尊敬の気持ちを表します。ジャスミンの花を贈るのが一般的です。
韓国
韓国では、5月8日を「父母の日(オボイナル)」として母の日と父の日を一緒に行う習慣があります。儒教の思想が色濃く残る国でもあるので、親孝行への意識がとても高く、韓国人にとっては何より特別な日とされています。当日は、家族で集まって外食をして過ごすのが一般的な過ごし方です。贈る花はカーネーションが定番ですが、もっとも喜ばれるプレゼントは「お金」だそうです。
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いかがでしたでしょうか。ご紹介したように、母の日は世界各国にあり、由来も風習もさまざまです。ただし、お母さんを想う気持ちは世界共通です。心のこもったプレゼントと一緒に、ここに紹介したエピソードを話してみてください。特別な日が、より幸せな日になることでしょう。
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