公開日:2022/09/30

「弔事」って何?今さら聞けない本当の意味と基本マナーを解説

通夜や告別式など故人のために行う儀式を「弔事」と呼んでいます。私たち日本人の生活に深く関わっている「弔事」ですが、具体的にはどのような意味や由来があるのでしょうか。
そこで今回は、「弔事」の意味や種類、「のし」や「水引」の選び方など、大人として押さえておきたい弔事の基本マナーについて解説します。

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弔事の意味は?

弔事とは、通夜、葬儀、告別式などの「お悔やみごと」を指します。「弔」には、もともと「亡くなった方を弔う」という意味があることから、「亡くなった方を弔うこと=弔事」と呼ばれています。

弔事の反対の意味を持つのが、結婚や出産などのお祝いごとを意味する「慶事」です。慶事と弔事を合わせて「慶弔」と表すこともあります。

 

弔事の種類は?

弔事は、故人の逝去から通夜、葬儀・告別式、火葬、納骨までの一連の流れを指します。一般的には、初七日もしくは四十九日法要までが「弔事」に含まれます。

弔事と似た言葉に、法事があります。弔事は、「故人が亡くなったことを悔やみ悲しむ」のが目的ですが、法事は、一周忌法要や三回忌法要など一定の周期で行われる行事を指す言葉で、「故人の供養を行うこと」が目的です。四十九日法要は弔事にも法事にも含まれます。

 

弔事の際の「のし」と「水引」のマナー

弔事の際にもっとも頭を悩ませるのが、お供え物や香典に必要な「のし」や「水引」のマナーはないでしょうか。もし間違った選び方をしてしまったら、遺族に不快な思いをさせてしまう可能性もあります。しっかり確認しておきましょう。

 

のし

のしは、慶事や一般的な贈り物のみに使われるものなので、弔事にはつけないのがマナーです。弔事の場合は、水引だけが印刷された「のし紙」を使用します。お供え物を当日直接お渡しする場合は、のし紙は「外のし」にするのが一般的です。当日は多くのお供え物がお供えされるため、遺族に誰からのお供え物かをわかりやすくするためです。当日ではなく、後日持参する場合や郵送になる場合は、「内のし」にすることが多いようです。

表書きは宗教によって異なります。仏式の場合、四十九日前は「御霊前」、それ以降は「御仏前」となります。神式の場合は「御榊料」もしくは「玉串料」、キリスト教式は「御花料」と書きます。宗教がわからない場合は「御香料」と書きましょう。

送り主の名前は、のし紙の下部にフルネームで記載します。連名の場合は、立場や年齢が上の方が右にくるように並べて名前を書きます。記載できるのは3名まで、4名以上になる場合は「有志一同」「社員一同」としてまとめます。夫婦の場合は、夫の名前をフルネームでかき、妻はその左側に下の名前のみを記載します。

表書きは、悲しみの涙で墨が薄れるということから薄墨で書くのがマナーです。毛筆がふさわしいとされていますが、筆ペン、サインペンでも構いません。

 

水引

弔事の場合、水引は「結び切り」のものを用います。結び切りは、一度結んだらほどけない結び方で、「繰り返さない」という意味があります。結び切りの一種である「あわじ結び」の水引は慶事と弔事どちらにも使用することができます。あわじ結びは、輪の部分が鮑(あわび)を表しており、両端を持って引っ張るとさらに強く結ばれることから、「末永くお付き合いする」という意味があります。

水引の色は宗教によって異なります。仏式の場合は、「黒白」もしくは「双銀」のものを、神式の場合は、「黒白」「双銀」もしくは「双白」のものを選びます。キリスト教式の場合は、水引は不要です。どの色にするのか迷った場合は、「黒白」の水引を選ぶとよいでしょう。

 

あわせてチェック!香典とお供え物のマナー

香典

弔事の際には、香典袋(不祝儀袋)に現金を包んで通夜もしくは葬儀に持参します。

香典袋の種類は宗教によって異なります。仏式の場合は「白無地」もしくは「蓮の絵柄が描かれたもの」を、神式の場合は「白無地」、キリスト教式の場合は「白無地」もしくは「十字架やユリが描かれたもの」を使うのがマナーです。迷った場合は、「白無地」を選ぶとよいでしょう。

現金を入れた香典袋は汚れないように「ふくさ」に包みます。弔事の場合は、紫、青、藍色、灰色などの暗い色のものを使います。

香典の渡し方にもマナーがあります。香典は基本的には通夜や告別式の受付で渡します。香典袋をふくさに包んだまま右手に置き、それを左手で開けます。香典袋の表書きが相手に読める向きで渡すのがポイントです。この時、「この度は誠にご愁傷様です」などのような故人を弔う一言を必ず添えましょう。受付が設置されていない場合は遺族に直接渡すか、御霊前にお供えしても構いません。

※香典の相場は?

香典の相場は、故人との関係性や参列者の年代によって異なります。
例えば、葬儀の場合は、

両親:30,000円〜100,000円
兄弟姉妹:30,000円〜50,000円
祖父母:10,000円〜50,000円
叔父叔母:10,000円〜30,000円
甥姪:10,000円〜50,000円
友人:5000円〜20,000円

故人との関係性が深くなるほど金額は高くなります。また、参列者の年代が上がるほど相場も上がります。

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お供え物の相場と定番の品物は?

お供え物の相場は、5,000円〜15,000円が目安です。あまりに高すぎるものは遺族の負担になることもあるので、なるべく相場の範囲内で収めるようにしましょう。すぐに消費できるお菓子、季節の果物、ジュースなどの「消えもの」がお供え物の定番とされています。肉や魚などの生もの、賞味期限が短いもの、匂いがきついもの、常温保存できないものはお供え物には不向きなので避けたほうがよいでしょう。

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弔事の際の服装は?

男性の場合は、ダブルまたはシングルの黒のスーツを着用します。ワイシャツはレギュラーカラーの白無地を、ネクタイは黒の無地もしくはシンプルな柄物を選ぶのがマナーです。タイピンは不要です。靴は黒の革靴を履くのが一般的です。

女性の場合は、黒のワンピースまたはスーツを着用します。インナーはすべて黒で統一します。ストッキングも黒が基本ですが、通夜や法事などの席では肌色でも構いません。靴は金具や飾りがついたものやヒールの高いものは避けましょう。

 

弔事と慶事が重なった場合は、弔事を優先するのがマナー

万が一、弔事と慶事が重なってしまった場合は、弔事を優先させるのがマナーとされています。慶事は出席できなくても別の日に会うことができますが、弔事は故人と最後にお別れをする機会です。もちろん亡くなった方との関係性を考慮しながら優先順位を判断しましょう。

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いかがでしたでしょうか。弔事は、亡くなった方を悔やみ悲しむことです。通夜や告別式で故人を偲び無事に送り出すためには、大人として押さえておくべきマナーがあります。遺族の気持ちに寄り添いながら、正しいマナーで弔事を行いましょう。

  1. のし
  2. 年末年始
  3. 退職
  4. 褒章
  5. 外国人
  6. 季節のご挨拶
  7. ダイヤモンド婚式
  8. 記念
  9. 緑寿
  10. 年代別
  11. 移転祝い
  12. お香典返し
  13. 年齢別
  14. アイデア
  15. イベント
  16. ケーキ
  17. 梅雨
  18. 夏休み
  19. 法要
  20. 立秋
  21. 年末
  22. お年賀
  23. フルーツジュレ
  24. 職場
  25. クッキー詰め合わせ
  26. お食い初め
  27. ポイント
  28. 就職祝い
  29. 会葬御礼
  30. 七五三
  31. 旧盆
  32. 結納
  33. ゴールデンウィーク
  34. クッキー詰め合わせ.スイーツ
  35. 楽しい
  36. クリスマス
  37. ティータイム
  38. 暑中お見舞い
  39. 香典
  40. 転職
  41. 引越し
  42. おすすめ
  43. 謝罪
  44. 服装
  45. 卒園
  46. 平服
  47. 法事
  48. 子どもの日
  49. 社内表彰
  50. 寒中見舞い
  51. 洋菓子.洋菓子詰め合わせ
  52. 祝日
  53. 暑中見舞い
  54. クッキーラングドシャー
  55. 洋菓子
  56. 厄払い
  57. お供え
  58. 焼き菓子詰め合わせ
  59. 古希
  60. お歳暮
  61. お盆
  62. お祝い
  63. 面接
  64. 命日
  65. ホワイトデー
  66. 新生活
  67. 誕生日
  68. 開店祝い
  69. 職場復帰
  70. 時期
  71. プレゼント
  72. 成人
  73. 家族
  74. コーデ
  75. スイーツ
  76. 退職祝い
  77. ハーフバースデー
  78. お供え物
  79. 社内イベント
  80. バレンタイン
  81. 女性
  82. 卒園祝い
  83. 通夜
  84. 立冬
  85. お見舞い
  86. 仕事復帰
  87. 相手別
  88. 十三詣り
  89. 出産内祝い
  90. おもてなし
  91. 義母
  92. こどもの日
  93. 新築内祝い
  94. 出産祝い
  95. ゼリー
  96. ビスケット
  97. 新盆
  98. お中元
  99. 送り方
  100. 風呂敷
  101. アイスクリーム
  102. お彼岸
  103. 取引先
  104. お泊り会
  105. 異動
  106. 長寿
  107. カジュアル
  108. 出産
  109. テレワーク
  110. 入学
  111. 年始
  112. 結婚
  113. ご挨拶
  114. 孫の日
  115. ビジネス
  116. 冠婚葬祭
  117. 産休
  118. お餞別
  119. 掛け紙
  120. 旧正月
  121. 成人祝い
  122. 昇進祝い
  123. 豆知識
  124. お詫び
  125. 叙勲
  126. 贈りもの
  127. クッキーラングドシャ―
  128. クリスマスケーキ
  129. 八十八夜
  130. 復職
  131. 葬式
  132. 初詣
  133. オンライン
  134. 卒業祝い
  135. ラングドシャー
  136. 発表会
  137. お返し
  138. 洋菓子詰め合わせ
  139. 社会人
  140. 告別式
  141. 地域別
  142. お礼
  143. チョコ
  144. お菓子詰め合わせ
  145. 成人の日
  146. 商品券
  147. 意味
  148. 水引
  149. 合格祝い
  150. 義実家
  151. バレンタインデー
  152. 内祝い
  153. コーヒー
  154. 慶事
  155. 転勤祝い
  156. 厄年
  157. 解説
  158. 挨拶
  159. 結婚内祝い
  160. プチギフト
  161. 年賀状
  162. 喪中
  163. 家庭訪問
  164. 楽しみ方
  165. 雨の日
  166. 成人式
  167. スポーツ
  168. 手土産
  169. 差し入れ
  170. 新築祝い
  171. 米寿
  172. プレゼント.贈りもの
  173. 開業祝い
  174. 福利厚生
  175. 入園祝い
  176. 弔事
  177. 個包装
  178. 赤ちゃん
  179. 詰め合わせ
  180. ご祝儀
  181. 白寿
  182. 義父
  183. 餞別
  184. 入社祝い
  185. お菓子
  186. のし紙
  187. 休日
  188. ジューンブライド
  189. 文例
  190. 記念品
  191. 両親
  192. 初節句
  193. おうち時間
  194. アイスティー
  195. メッセージ
  196. 菓子折り
  197. 金婚式
  198. 帰省
  199. サブレ
  200. 卒寿
  201. 結婚記念日
  202. ガトーエクセラン
  203. 二次会
  204. 七夕
  205. クッキー詰めわせ
  206. お中元.マナー
  207. 傘寿
  208. 快気内祝い
  209. 男性
  210. 半返し
  211. 選び方
  212. 焼き菓子
  213. 災害見舞い
  214. 父の日
  215. 御祝
  216. 転勤
  217. いつ
  218. NG
  219. お呼ばれ
  220. お取り寄せ
  221. 残暑お見舞い
  222. 卒業
  223. 入学祝い
  224. パーティー
  225. お礼状
  226. クッキー
  227. 手渡し
  228. ハロウィン
  229. 過ごし方
  230. 活用
  231. 栄転祝い
  232. チョコレート
  233. 相場
  234. 訪問
  235. マナー
  236. 由来
  237. 贈り物
  238. タブー
  239. 友人
  240. 快気祝い
  241. 節分
  242. 上司
  243. お花見
  244. 紅茶
  245. 還暦
  246. 閏年
  247. GW
  248. 敬老の日
  249. カーネーション
  250. 訃報
  251. 引き出物
  252. 祝賀会
  253. 御礼ギフト
  254. 子供
  255. 初正月
  256. お土産
  257. 永年勤続
  258. 喜寿
  259. うるう年
  260. 南青山ロール
  261. 結婚式
  262. 世界
  263. 子ども
  264. 挨拶回り
  265. 結婚祝い
  266. メッセージカード
  267. 引越し祝い
  268. 逆バレンタイン
  269. 引越し内祝い
  270. 準備
  271. イースター
  272. 母の日
  273. 母の日ギフト
  274. 定番
  275. 文化の日
  276. 男女別
  277. 残暑見舞い
  278. 香典返し
  279. お年玉
  280. 葬儀
  281. 銀婚式
  282. シガール
  283. 帰省土産
  284. 就職
  285. ギフト
  286. 歴史
  287. お正月