昇進する上司や先輩にお祝いの品を贈りたいと思っていても、贈り方やマナーがわからずに困っているという方は多いのではないでしょうか。そこで今回は、昇進祝いにふさわしい贈りものと押さえておきたいマナーをご紹介します。
目次
昇進とは?
お祝いを贈る前に押さえておきたいのは、昇進、昇格、栄転の違いです。それぞれの意味をしっかり把握して、相手がどの部類に入るのかを事前に知っておくことが重要です。
昇進
同じ部署・支店の中で、その人の立場や地位が上がることです。例えば、係長から課長になったり、部長が専務になるのが昇進です。
昇格
社内の能力評価システムなどにおいて評価が上がることです。平社員のまま昇格することもあり、必ずしも昇進を伴うものではありません。
栄転
昇進に伴う人事異動により、花形部署や出世コースといわれる部署への異動をはたすことです。役職の変更はありません。
お祝いの対象となるのは、昇進と栄転の2つです。上司や同僚が昇進・栄転する際は、部署のメンバーが共同でお祝いを贈ったり、祝いの席を設けるのが一般的です。特別な関係がないのであれば、個人的に贈りものを用意する必要はありません。ただし、家族ぐるみで付き合いのある場合や、仲人をつとめてもらったなど、特別にお世話になった場合は、お祝いの品物を贈っても良いでしょう。
昇進祝いの相場は?
昇進祝い・栄転祝いの一般的な相場は、3,000~30,000円程度と幅が広いです。相手との関係性や親密度によって判断するのが良いでしょう。個人でお祝いを贈る場合は3,000~10,000円程度。会社とは関係のない友人・知人や親戚に贈る場合は5,000~10,000円程度。兄弟・姉妹など身内に贈る場合は10,000~30,000円程度が目安となります。
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昇進祝いを渡す時期は?
昇進祝い・栄転祝いも、正式発表から1週間以内、遅くとも2週間以内に渡すようにしましょう。正式発表がない段階で渡してしまうのはマナー違反です。必ず正式発表を待ってから渡すようにしてください。職場は周囲の人とのバランスが大切です。部署のメンバーと共同でプレゼントを渡すことになっている場合はそれに従い、個人的に渡す場合は、社外もしくはプライベートな場で渡すのがマナーです。一人だけ先に渡してしまうことも避けたほうが良いでしょう。昇進や栄転には転勤を伴う場合もあるので、タイミングを逃さないためにも早めに渡すことを心がけましょう。
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昇進祝いを贈る際ののしは?
昇進や栄転は、何度起こってもおめでたい出来事なので、水引は紅白または金銀の蝶結びを選びます。表書きは「祝御昇進」もしくは「祝御栄転」と書きましょう。栄転なのか異動なのかはっきりしない場合は「御餞別」でも良いでしょう。
メッセージを添える場合は?
昇進祝い・栄転祝いを贈る場合は、品物といっしょに添え状やメッセージを添えましょう。お祝いの品を贈らない場合でも、はがきや手紙などでお祝いの意を伝えても良いでしょう。
メッセージを添える場合は、1:「お祝いの言葉」2:「これまでお世話になったお礼」3:「今後の活躍や健康を祈念する締めくくりの言葉」を盛り込みましょう。また、「辞める」「別れる」「枯れる」などのネガティブなイメージを持つ言葉は、お祝いの場にふさわしくないので避けたほうが良いでしょう。
昇進祝い定番の贈りものは?
昇進祝いの贈りものとして定番なのは、現金やお花、お酒などがあります。現金を贈る場合は新札を用意し、お花を贈る場合は持ち帰ることができるように、プリザーブドフラワーなどにアレンジして渡すようにしましょう。個人で贈る場合には、ビジネスやプライベートでも使える「実用品」がおすすめです。最近は、パソコンやスマートフォンに関連するアクセサリーや、ブックカバーなども人気のようです。「何を贈ったらいいのかわからない」という場合は、カタログギフトがおすすめです。自分で好きなものを選んでいただけるので満足度の高い贈りものになります。予算から逸脱することもありません。相手の好きなものを贈る場合は、事前に好みや趣味をリサーチしておくようにしましょう。
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昇進祝いで贈ってはいけないものは?
昇進祝い・栄転祝いで贈ってはいけないとされているものがあります。特に、上司や目上の方、取引先の方などに渡す場合は注意してください。
×靴、靴下、室内履きなど
「相手を踏みつける」という意味につながるので、踏んだり敷いたりするものは贈りものにはふさわしくないとされています。
×割れ物、壊れやすい物
割れ物や壊れやすい物は「不吉」とされているため、嫌がられる傾向があります。
×現金、商品券
目上の方には失礼にあたる可能性もあるので避けたほうが無難です。部下一同から贈るような場合には、現金や商品券でも良いとされています。
いかがでしたでしょうか。お世話になった上司や同僚の出世は嬉しいものです。その気持ちをしっかり伝えるためにも、今回ご紹介したマナーは最低限押さえておきたいものです。
相手の失礼にならないように正しく贈ることが、今後の良好な関係にもつながります。
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