年の瀬が近づいてくると、そろそろ年賀状の季節です。もう準備はお済みでしょうか。最近はメールやSNSで済ませてしまう方も多いようですが、それではなんとなく気が引けるものです。そこで今回は、知っているようで知らない年賀状の正しい書き方やマナーについて解説します。相手別に文例もご紹介しますので参考にしてみてください。
目次
知っているようで知らない!?年賀状の基本マナー
宛先の書き方は?
宛先となる相手の住所は、都道府県から書くのがマナーです。番地やマンションの階数などの数字は、縦書きなら漢数字(一、二、三…)を。横書きならアラビア数字(1、2、3…)を使いましょう。マンション名やアパート名は省略せずに正確に書きましょう。
敬称の書き方は?
個人名なら「様」、会社や部署宛には「御中」を使うのが一般的です。恩師や医師・弁護士・会計士などは「先生」とする場合もありますが、個人的な付き合いの場合は「様」で十分でしょう。連名の場合は、それぞれの名前に「様」をつけます。会社の肩書きや役職名を書く場合は、氏名の下にやや小さい文字で書くのがマナーです。
年賀ハガキ以外のハガキを使う場合は?
年賀ハガキ以外のハガキを使う場合は、一般郵便を区別するために切手の下に「年賀」と朱書きするのがマナーです。普通郵便と勘違いされ、年内に配達されてしまう可能性があるので注意してください。
句読点は使わない
「本年も、何卒よろしくお願いいたします。」のように句読点をつけるのはNGとされています。お祝いごとに区切りをつけるのは縁起が良くないと考えられているためです。ひとつの文章が長くなって読みにくくなってしまう場合は、改行して書きましょう。
忌み言葉を使わない
年賀状は新しい年の最初のご挨拶にあたるため、忌み言葉を使わないのがマナーです。「去る」「失う」「滅びる」「病む」「倒れる」「衰える」「破れる」「倒れる」などは避けましょう。「去年」は「昨年」や「旧年」などと言い換えて使います。
修正ペンや修正テープは使わない
宛先の文字や漢字を間違えたら、修正ペンや修正テープは使わずに、新しい年賀状に書き直しましょう。事務作業などで間違えた箇所に二重線を引いて修正することがありますが、相手に失礼にあたるため年賀状では避けましょう。
12月25日までに投函する
年賀状が元旦に届くようにするには、12月25日までにポストへ投函する必要があります。とくに上司や取引先など目上の方には元旦の朝に到着するのがマナーです。
相手が喪中の場合は「寒中見舞い」として送る
喪中の方に年賀状を送るのは決してマナー違反ではありませんが、出すのは控えた方が無難です。その場合は、松の内(元旦〜1月7日)が過ぎてから「寒中見舞い」として贈るようにしましょう。相手から喪中ハガキをもらっていたのに、年賀状を誤って出してしまった場合や、喪中ハガキが入れ違いになってしまった場合は、すぐにお詫びの連絡を入れて「寒中見舞い」を贈りましょう。
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相手別に解説・年賀状の書き方と文例
それでは年賀状の書き方を相手別にご紹介します。それぞれに文例もご紹介しますので参考にしてみてください。
【上司への年賀状】
上司や取引先への年賀状には、昨年お世話になったお礼、今年の抱負や決意表明を書きましょう。年賀状をプリンターで印刷しただけのものでも手書きで一言メッセージを書き添えると好印象につながります。
※目上の方に贈る場合は、「賀正」や「迎春」を使うのはNGです
年賀状の冒頭に書く新年をお祝いする言葉を「賀詞(がし)」といいます。「賀正」や「迎春」が有名ですが、これは目上の方にはNGです。「賀正」「迎春」「寿」「春」などは簡略化した表現であることから、相手によっては不快な想いをさせてしまう可能性があります。「謹賀新年」「謹賀新春」「笑門来福」など4文字の賀詞を使いましょう。
[文例1]
謹賀新年
旧年中は家族ともどもお世話になり心より御礼申し上げます
新しい年も実り多き一年になるよう精進いたします
本年も変わらぬご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします
令和〇年 元旦
[文例2]
新年おめでとうございます
おかげさまで無事に正月を迎えることができました
今年はさらに飛躍の一年となるよう頑張ってまいります
○○様のご多幸を心よりお祈り申し上げます
令和〇年 元旦
[文例3]取引先に
謹んで新春のお慶びを申し上げます
旧年中は格別のお引き立てを賜り厚く御礼も申し上げます
本年も社員一丸となって頑張ってまいります
より一層のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます
令和〇年 元旦
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【部下への年賀状】
上司ほど畏まった表現にする必要はありませんが、かといって、フランクすぎるのも良くありません。激励の言葉を添えて、やる気を出してもらうのも良いでしょう。
[文例1]
あけましておめでとう
昨年の○○君の頑張りにはとても助けられました
今年も期待しています
令和〇年 元旦
[文例2]
新年おめでとう
○○さんの成長ぶりは頼もしい限りです
今年もともに頑張ろう
令和〇年 元旦
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【親への年賀状】
親への年賀状には、こちらの近況や子どもの成長などを知らせましょう。
[文例1]
あけましておめでとうございます
昨年はいろいろとお世話になりました
○○(子どもの名前)の面倒を見てくれて助かっています
今後ともお力をお貸しください
令和〇年 元旦
[文例2]
謹賀新年
旧年中は大変お世話になりました
今年はいよいよ○○(子どもの名前)が高校受験です
寒い日が続きますのでくれぐれも健康にはご留意ください
令和〇年 元旦
【友人への年賀状】
友人には、家族写真の年賀状やカラーペンなどを使った楽しい年賀状を送るのも良いでしょう。
[文例1]
あけましておめでとうございます
長男は6歳になりました
身体に気をつけてお互い頑張りましょう
今年もよろしくお願いします
令和〇年 元旦
[文例2]
Happy New Year
今年は時間をつくって会いたいね!
新しい年が幸せな一年でありますように
今年もよろしくお願いします
令和〇年 元旦
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いかがでしたでしょうか。年賀状は何かと手間がかかるものですが、心がこもった文字の1つ1つに相手を想う気持ちがあらわれます。今回ご紹介した内容を参考にして、今年はぜひ年賀状を書いてみませんか。
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