大切な方へのギフトやお祝いの贈りものとして、洋菓子は定番です。クッキーをはじめとする焼き菓子やケーキなどの洋菓子にぴったり合う飲み物といえば、紅茶ですよね。今回は、そんな洋菓子によく合う紅茶の選び方をまとめました。
目次
そもそも、紅茶の歴史とは?
紅茶は中国で生まれたお茶で、紀元前2700年頃には当時の神農皇帝により茶葉の利用が発見されていたという伝説があります。雲南省からチベット、ミャンマーにかけての山岳地帯には、原種となる紅茶の木が自生していたとされています。17世紀にオランダによってヨーロッパに広まり、その後、イギリスの貴族の間で人気を博しました。
日本がはじめて紅茶を輸入したのは、1887年(明治20年)です。その量は、わずか100kgでした。1902年(昭和2年)に日本初の国産ブランド紅茶が誕生しますが、当時はまだ高級舶来品で、一般家庭にとっては高嶺の花でした。しかし、その後、ティーバックの導入や缶入り紅茶の誕生などを契機に紅茶の消費量は飛躍的に増加し、今や、家庭のティータイムに欠かせない飲み物として定着したのです。
紅茶は、現在、世界20カ国以上で生産されており、お茶の全生産量のおよそ70%を占めています。産地名がそのまま銘柄として使われており、インドの「ダージリン」、スリランカの「ウバ」、中国の「キーモン」は世界三大紅茶といわれています。
洋菓子によく合う紅茶の選び方
バター系の焼き菓子に合う紅茶
クッキーやパウンドケーキなどのバター系の焼き菓子には、ドライフルーツや花びらなどを茶葉にプラスしたフレーバーティーがおすすめです。バターの濃厚な味わいにも負けない華やかな香りが、お菓子の美味しさを一層引き立てます。
柑橘系の香りを持つアールグレイや、アップルティー、ピーチティー、ストロベリーティーなどに合わせてみてはいかがでしょうか。
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甘味が強い焼き菓子に合う紅茶
マカロンのような甘味が強い焼き菓子には、濃厚な味わいのミルクティーやロイヤルミルクティーがよく合います。ミルクティーとロイヤルミルクティーの違いは、その作り方です。ミルクティーは出来上がった紅茶にミルクを入れたものを指します。
一方ロイヤルミルクティーは、紅茶を煮出したものにミルクを加えて温めるか、温めたミルクに紅茶を入れて煮出したものを指します。
ロイヤルミルクティーはミルクと紅茶を同時に加熱するので、より濃厚な味わいになります。
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チーズケーキに合う紅茶
少しクセのあるチーズケーキに合うのは、チーズの風味を邪魔しないストレートの紅茶です。特にダージリンやアッサム、ケニアなどの茶葉を使用したものがおすすめです。さっぱりとした味わいのレアチーズケーキには、アールグレイなどのフレーバーティーも合い、紅茶の香りとチーズの風味のマリアージュがお互いの良さを引き立てます。
生クリームを使ったケーキに合う紅茶
脂肪分が多く濃厚な味わいの生クリームに合うのは、さっぱりとした味の紅茶です。特にストレートティーや砂糖を入れないミルクティーなどが良いでしょう。
ストレートで味わうなら、紅茶らしい華やかな香りを楽しめるダージリンや、クセのないアッサムがぴったりです。
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チョコレートに合う紅茶
チョコレートの濃厚な味わいを最も楽しめるのは、あっさりとした味わいのストレートティーでしょう。こちらもダージリンやアッサムが好相性です。フレーバーティーはチョコレートの風味を妨げてしまうので、チョコレートを使った洋菓子にはやや不向きかもしれません。
また、チョコレートはミルクとの相性がいいので、アッサムやウバをミルクティーに仕立てて飲むのもおすすめです。
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いかがでしたでしょうか。以上のように、洋菓子によって相性の良い紅茶は異なります。
ギフトや贈り物で洋菓子を頂いたら、今回ご紹介した内容を参考に相性の良い紅茶でティータイムを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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