ギフトの教科書
夏の盛りに日頃の感謝と健康を願って贈る「お中元」。結婚後はじめての夏を迎えるご夫婦の中には、お中元に関するマナーでお悩みの方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、実家・義実家にお中元を贈る時期など覚えておきたい基本マナーをご紹介いたします。
そもそもお中元って何？
お中元とは、日頃お世話になっている方に感謝を込めて贈る夏のご挨拶です。もともと中国では「中元」と呼ばれる7月15日に祖先を供養するという風習がありました。この日行われていた行事に、仏教の「盂蘭盆会（うらぼんえ）」という風習が混ざり合い、現在のような形になったといわれています。
＜老若男女問わず喜ばれる ヨックモックのロングセラー「シガール」はこちら＞
お中元はいつ贈ればいいの？
お中元シーズンと呼ばれる時期は、7月の初旬～8月初旬が一般的ですが、お中元を贈る時期は地域によって異なります。関東の場合は「7月1日～7月15日」に贈るのが一般的とされています。お届け先に合った時期に届くように注意しましょう。もし何らかの事情で期間を過ぎてしまった場合は、「暑中見舞い」として贈れば問題ありません。7月15日を過ぎてしまった場合は「暑中お伺い」もしくは「暑中御見舞」、立秋（8月8日か9日）を過ぎた場合は「残暑お伺い」もしくは「残暑御見舞」として贈りましょう。
＜ご予算や相手に合わせて選べる「クッキーラングドシャー」はこちら＞
実家にお中元を贈るべき？
結婚してひとつの家庭として独立した後は、両家の実家にお中元を贈るのがマナーとされています。しかし、実際にお中元を実家に贈るか否かは地域や家によって考え方が異なるため、ご両親に確認することをおすすめします。ご両親がそれぞれの実家にお中元を贈っていた場合は、同じように実家にお中元を贈るのが良いでしょう。ただし、ご主人の兄弟が既に結婚されていてお中元を贈る習慣がないようであれば、お中元を贈ってしまうと逆に親戚づきあいに角が立ってしまう可能性もあります。義実家に関しては、夫婦で相談してお中元を贈るかどうかを決めましょう。お中元は毎年続けていくことになるため、はじめに両家の考えや習慣をしっかりと把握しておくようにしましょう。
両親へ贈るお中元の相場と定番の品は？
実家に贈るお中元の相場は、3,000円〜5,000円前後とされています。また、義実家に贈るお中元の相場も同額程度と考えてください。金額に差をつけずに、同じ予算で品物を選ぶことが大切です。暑い夏の贈り物ということで、涼をとるのにピッタリなアイスコーヒーやビールといった飲み物、涼しげなゼリーや水ようかんなどのスイーツが定番です。素麺や、夏バテ予防のお肉も喜ばれるでしょう。お中元の品物は、相手の好きなものや喜んでもらえるものを選ぶのが基本です。ある程度好みを把握している実の両親ならともかく、義理の両親のライフスタイルや好みについての情報はまだ少ないと思います。そのような場合は、夫婦間で相談して決めるとよいでしょう。
＜常温便なのでお持ち運びや配送も安心 ヨックモックの夏ゼリーはこちら＞
お中元の“のし紙”はどうするの？
お中元は「何度も繰り返したい贈りもの」と捉えられているため、紅白蝶結びの水引を使うのが一般的です。のし紙の上段に「御中元」、下段に自分の苗字を筆ペンや毛筆、マジックペンで書くのが正式な方法です。蟹や肉などの生ものを贈る場合は表書きの右上の「のし飾り」がない掛け紙を使うのがしきたりです。贈り物に合わせて、正しいのし紙を選んでください。
いかがでしたでしょうか。今回ご紹介したマナーを守ってお中元を贈ることができれば、実家・義実家にも好印象を与えることができます。実家の習慣がわからない場合は、最初の年だけお中元を贈ってみて、反応をうかがってみるのもひとつの方法です。礼節をわきまえた“デキる夫婦”を目指しましょう。
【関連コラム】
お中元とお歳暮の違いは？長いお付き合いに役立つ基本ギフトマナー
お中元はいつ贈る？贈りそびれた場合はどうするの？全国で異なるお中元を贈る時期を地域別にまとめて紹介
70歳は古希のお祝い 長寿を祝うおすすめプレゼントと基本マナー