今年もハロウィンの季節がやってきます。思い思いの仮装をして、家族や友人とハロウィンパーティーを計画されている方も多いと思います。みんなでパーティーを始める前に、ハロウィンの歴史や由来について知っておきましょう。ハロウィンパーティーがもっと楽しくなるはずです!
目次
ハロウィンは古代ケルト人が始めたお祭りが起源
ハロウィンとは毎年10月31日に行われるイベントです。その起源は、古代ヨーロッパのケルト人が始めたお祭りといわれています。このお祭りには、秋の収穫をお祝いするだけではなく、先祖の霊をお迎えするとともに悪霊や魔女を追い払う目的がありました。日本でいえば「お盆」にあたる行事になります。
後に、キリスト教会が11月1日を「諸聖人の日(All Hallo)」と定めたことから、その前夜の意味の「All Hallo Eve」が転じて、ハロウィンと呼ばれるようになったといわれています。
現在では、宗教的な意味合いは薄れ、子供たちが精霊やお化けに仮装して、お菓子を貰ったり、ホラーを楽しんだりするイベントとして多くの国で親しまれています。
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日本に広まったきっかけは1983年に開催されたパレード
ハロウィンが日本に広まるきっかけをつくったのは、東京・原宿のキディランドです。ハロウィングッズの売上拡大につなげようと、1983年に日本初のハロウィン・パレードを開催しました。さらに1997年から東京ディズニーランドが「ディズニー・ハッピー・ハロウィン」を開始したことで、ハロウィンの認知度は飛躍的に上がりました。ハロウィン当日には全国各地で仮装パレードが行われるようになり、日本人の仮装のクオリティの高さは本場アメリカを凌ぐほどです。
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仮装の理由は「身を守るため」
ハロウィンの起源とされる古代ケルトでは、10月31日に先祖の魂が家を訪ねてくると考えられていました。同時に、悪霊や魔女も一緒にやって来て、家畜や作物を荒らしたり子供をさらうともいわれていました。そのため人々は悪霊たちから身を守るために、焚き火をしたり、悪魔や魔女の格好をすることで「仲間」だと思わせたのです。この習慣が、ハロウィンの仮装の始まりといわれています。
カボチャは悪霊を怖がらせる?
ハロウィンのシンボルとして有名なのが、目と口と鼻をくり抜いて中にキャンドルを灯した、カボチャのランタンです。実はこのランタンには、「ジャック・オー・ランタン」という名前がついています。「ジャック・オー・ランタン」は部屋の窓辺などに飾ると魔除けの役割を果たし、悪霊を怖がらせて追い払うといわれています。
ちなみにハロウィンがアメリカに伝わるまではカボチャではなく、カブが使われていたそうです。アメリカではカブの生産量が少なかったため、より多く収穫されていたカボチャを使うようになったとされ、これが世界各地へと広がり、「ハロウィン=カボチャ」が定着することになったのです。
「Trick or Treat」の意味は?
ハロウィンといえば、魔女やモンスターに扮した子どもたちが街を練り歩き、「Trick or Treat!(トリック・オア・トリート)」と声をかけてお菓子をねだる光景が有名です。「Trick」には「騙す」「悪戯をする」などの意味があり、「Treat」には「おもてなし」「ごちそう」などの意味があります。子供たちに「トリック・オア・トリート」と言われたら、大人たちは「ハッピーハロウィン!」と答え、お菓子を渡すのがルールになっています。お菓子は悪霊を追い払うという意味があるそうです。
いかがでしたでしょうか。古代ケルト人によって生まれたハロウィンも、今や日本の文化の一つとして定着しました。おうちでハロウィンを過ごすという方も多いかもしれませんね。仮装をしたり、子供たちとお菓子を交換しながら、素敵なハロウィンを過ごしてください。