お歳暮は、今年一年お世話になった方々に対して、感謝の気持ちを込めて贈るものです。本来であれば、適切な期間内に贈るべきものではありますが、12月は何かと慌ただしい時期です。お歳暮を贈る予定を立てていても、ついうっかりして贈りそびれてしまうこともあるかもしれません。そのような時はどうすれば良いのでしょうか。そこで今回は、お歳暮を期間内に贈りそびれてしまった場合の対処法をご紹介します。
目次
もし、お歳暮を贈り損ねたことに気がついたら…
まずは、手元のお歳暮がいつ相手に受け取ってもらえるのかを確認しましょう。
年内に受け取りができる場合
12月31日までに確実に届くように発送できる場合は、そのまま「お歳暮」として贈っても問題ありません。その場合は、年末の忙しい時期に贈ることのお詫びと、1年間お世話になった挨拶を同封して贈るとより丁寧になります。
年内に間に合わない場合
今年中に届かない場合は、時期を遅らせて贈ります。お歳暮は日頃の感謝の気持ちを伝えるものなので、年が明けてから贈っても問題はありません。ただし、本来の時期よりもずれて贈ることになるので、通常の「お歳暮」ではない贈り方になります。のしの表書きを「お年賀」もしくは「寒中見舞い」に書き直して贈りましょう。
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お年賀として贈る
お歳暮の受け取りが年内に間に合わない場合は「お年賀」として贈ります。のし紙の表書きを「お年賀」に変えて「松の内」の期間に贈るようにしましょう。松の内とは、お正月の門松を飾っておく期間のことをいい、地域によって異なります。関東の場合は、1月1日~1月7日。それ以外の地域(北海道・東北・東海・関西・中国・四国・九州)は1月1日~1月15日とされています。
お年賀を贈る場合は、「松の内」の期間内に直接相手のお宅に出向き、品物を手渡しするのが一般的なマナーです。お歳暮のように宅配便などで配送することは避けましょう。年配の方や目上の方の中には慣習や儀礼に関心が高い方が多くいらっしゃいます。訪問する際は、あらかじめ相手に連絡をとって訪問日時を決めておきましょう。その際に、お歳暮が遅れてしまうことのお詫びも添えておきましょう。
寒中見舞いとして贈る
寒中見舞いとは、1年の中でも寒さが厳しい時期に、相手を気遣う気持ちを込めて贈る贈りものを指しています。お歳暮の受け取りが松の内を過ぎてしまう場合は、のしの表書きを「寒中見舞い」と書き直して贈りましょう(目上の方に贈る場合は「寒中御伺い」)。贈る時期は、松の内が終わる頃から立春までの間です。関東の場合は、1月8日~2月3日(立春の前日)。それ以外の地域(北海道・東北・東海・関西・中国・四国・九州)は1月16日~2月3日(立春の前日)とされています。喪中や忌中などで、お年賀が持参できなかった場合も「寒中見舞い」として贈りましょう。もし立春を過ぎてしまった場合でも、「余寒見舞い」として贈ることができますが、先延ばしにならないよう早めに手配しておくことが大切です。
寒中見舞いを贈る場合は、品物を選ぶ必要があります。お酒やジュースなどの飲料類、ハムやかまぼこなどの加工食品、クッキーの詰め合わせやアイスクリームなどのスイーツなど、お歳暮として選ばれているものと同様のものが人気です。特に、家族みんなで楽しめる食品やお菓子などは喜ばれるようです。
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贈ってはいけないものは?
一方で、贈ってはいけないとされているものもお歳暮と同様のものです。靴やスリッパ、バスマットなどの「踏む」を想起させるもの、クシのように「9、4」に当てはまる語呂合わせのもの、白いハンカチや、刃物類も絶対に贈らないようにしましょう。
また、賞味期限の短い生鮮食品を贈る場合は、贈っても問題ないかを事前に確認しておくことをおすすめします。
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いかがでしたでしょうか。お歳暮を贈りそびれてしまっても、時期や贈り方に注意すれば、きちんと贈ることができるので焦ることはありません。もっとも避けたいのは、お歳暮を贈りそびれた結果、何も贈らないということです。
お歳暮は大人としてのマナーでもあります。1年間の感謝の気持ちを伝えるものなのできちんと贈りましょう。